かながわ読書のススメ 県政報告㉕ 県政から寒川町につなぐ 神奈川県議会議員 山本 哲
平成31年、皆様におかれましては穏やかに新たな年をお迎えのこととお慶び申し上げます。本年も寒川町と神奈川県とを繋ぐ地方議員として、神奈川の未来、明日の寒川のために鋭意努めてまいります。
昨年12月21日に閉会しました平成30年第3回定例会・文教常任委員会で行いました私からの質疑についてご報告します。質疑項目は以下の通り。【1】平成29年度神奈川県児童・生徒の問題行動等調査結果について【2】教職員の懲戒処分指針の改正について【3】教育委員会における障がい者雇用について【4】かながわ読書のススメ〜第四次かながわ子ども読書活動推進計画(素案)について【5】横浜北部方面特別支援学校(仮称)工事請負契約の変更について、になります。
そのうち「かながわ読書のススメ〜第四次かながわ子ども読書活動推進計画(素案)」について、お伝えします。
神奈川県では平成16年に第一次子ども読書活動推進計画(5年間)が策定され、現行の第三次計画が平成31年3月に終了するにあたり、現在、第四次計画の策定が進められています。そこには、子どもにとって読書は「言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身につけていく上で欠くことのできないもの」として、県が子どもの読書活動を総合的に推進するものであります。
県の子ども読書量全国平均下回る
文部科学省が行った調査によると、本県の子ども読書活動の状況について、「平日の一日の読書量が10分以上の児童・生徒の割合」は、調査結果の出ている平成30年では、小学生の全国平均が66・2%に対して本県は65・2%と下回り、中学生でも53・5%の全国平均に対して46・4%で、全国で44位と深刻な状況です。また、「学校図書館や地域の図書館に月1回以上行く児童・生徒の割合」は、調査結果の出ている平成29年では、小学生の全国平均38・6%に対して29・4%と下回り、中学生でも全国平均19・4%に対して15・1%と下回っています。
近年のスマートフォン等の普及により情報通信手段が多様化し利便性が向上した反面、それらの利用に多くの時間を費やす子どもも増え、子どもを取り巻く環境は大きく変化しています。
平成30年4月現在、県内33の市町村で「子どもの読書活動推進計画」が策定され、全県的に子どもの読書活動が推進されています。寒川町でも町内の小・中学校で10分間の朝の読書活動の取組や、寒川総合図書館と連携した体験見学など、取組が図られているところです。
図書館を核とした協働のまちづくり
また、図書館は子どもからご高齢の方まで、幅広い世代が利用する公共施設の一つです。今では地域の活性化を支える役割と期待が高まり、図書館を核とした協働のまちづくりが各自治体で進められています。寒川総合図書館でも様々なイベントが企画されていますので、ご案内させていただきます。
県では市町村やPTA、関係機関、団体と連携を図り、子どもが読書に親しむことを支える「人づくり」と、読書活動に親しむための「環境づくり」を進めるとし、子どもの読書活動の取組について情報収集・発信をしていく、としています。
本年も町民の皆様に議会での活動を少しでもお伝えできるよう、見える化に努めてまいります。
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