県政報告㉛ 令和二年 新年を迎えて 神奈川県議会議員 山 本 哲
新年あけましておめでとうございます。令和二年も実り大きい一年となるよう全力で取り組んで参りたいと思います。昨年、日本で初開催となったラクビーワールドカップ2019大会では、170万4000人を超える観客動員数を記録し、大会組織委員会が目標としていた、試合の行われる全ての会場を満員とする目標がほぼ達成されたなどの報道もあり、また、その年の話題となった言葉に贈られる「新語・流行語大賞」でも、「ジャッカル」や「にわかファン」「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」「笑わない男」「ONE TEAM(ワンチーム)」の5つが選ばれ、大変な盛り上がりをみせました。
そのなか、大型で猛烈な台風19号の接近や交通機関の計画運休に伴い、予定されていた試合が中止になるなどの影響を受けました。試合が中止となり一次リーグ敗退が決まっていたカナダ代表チームが帰国することなく、岩手県釜石市に残り、復旧のボランティア活動に取り組む姿に日本中が感動を覚えたのではないでしょうか。近年、猛威を振るう自然災害は想像をはるかに超える台風に加え、今まで経験したことのない暴風雨により各地で被害が発生しています。
神奈川県でも昨年の台風15号では土砂崩れや建物被害等が発生し、その後の台風19号では記録的な豪雨により、人的被害も発生しています。また、台風19号では事前の放流はしていたものの城山ダムの緊急放流では、相模川流域にお住いの寒川町民の皆様には大変な不安と恐怖になりましたが、堤防の決壊などの大きな被害には至らなかったものの、改めて水害の恐ろしさを痛感するとともに、河川の減災対策の重要性を再認識した一夜でありました。
併せて二転三転した県の対応や行政間の情報伝達、自然の猛威に対する想定とその対応に課題を残しました。これまで機会あるごとに当局に対して、寒川を流れる河川に関わる護岸の整備や遊水池の建設、樹木の伐採や川底の土砂を取り払う浚渫工事などについて訴え、徐々に対応はされてきてはいますが、今回のような未曽有の豪雨に対しては、ハード面による対策だけでは限界もあり、住民の皆様の適切な避難行動に繋がる情報発信とその共有が重要となります。
昨年9月の一般質問でも触れていますが、豪雨災害の危機意識を常に持ち、県と市町村との連携を強化しながら、ハード・ソフトの両面から河川の減災対策を今後も訴えて参ります。また、国交省が管理する宮ケ瀬ダムから放流される水も中津川を経て相模川に流れ込むことから、城山ダムの運用にあたっても国交省とも連携しながら、適切な洪水調整に努めるよう求めてまいります。
今年一年が、皆様にとりまして穏やかで素敵な一年となりますようご祈念申し上げます。
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