26日に中央公民館で無観客上演を行い、オンライン配信される高浜高校演劇部の部長 山崎 光稀さん 万田在住 16歳
夢の力で逆境乗り越え
○…幼少期から声優に憧れ、高浜高校に進むと勇んで演劇部に入った。観る人の感情を揺り動かす声量と表現力を身に付けるためだった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大により入学時期そのものが遅れ、文化祭をはじめ上演の機会もすべてなくなった。それでも、いつか訪れる晴れ舞台にむけて2年生ながら部員をけん引してきた。
○…そんな折、教え子たちの頑張りに報いようと、顧問が25〜26日に中央公民館で予定されていた「市民演劇フェスティバル」への初出演を取り付け、部員たちは沸いた。2年生を中心に脚本を決め、90分に制限された部活動の時間で稽古を積んできた。感染拡大により無観客上演となり、後日のオンライン配信となったが、「皆にとって初めてとなる舞台。全力で演じ、楽しみたいです」と前を向く。
○…小学生のころは、ポケモンやプリキュアなどテレビアニメが大好きだった。テレビ越しに想像した声優という存在は「二次元のキャラクターに命を吹き込む仕事のようでカッコいい。声優になりたいという思いは、私の夢になりました」。大切な目標にむけて山城中では演劇部に入り、さまざまな役を経験した。演劇で学んだことは、何も表現だけではない。「舞台の完成度についてどこを目指すか。妥協するかしないのか。諦めない気持ちが少しずつ身に付いてきたと思います」
○…中央公民館の大ホールで26日に予定されている無観客のステージには1・2年生部員9人が臨む。それぞれに強い思いを持ち、時に衝突もあるというが、「個性あふれるメンバーばかり。劇中はアドリブも多く、飽きの来ない楽しい50分間をお届けします」と太鼓判を押す。依然として社会に閉塞感が漂う中、元気を発信していく。
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