大会誘致、体験会通し普及に力
さまざまなビーチスポーツが楽しめる「湘南ベルマーレひらつかビーチパーク」。パーク内のビーチセンターで働く大場崇晃さん(29)も、ビーチサッカー選手として活躍するスタッフだ。2年に1回開催されるワールドカップに過去4大会連続で代表入りし、昨年のロシア大会では史上初の準優勝に貢献。今年は所属するレーヴェ横浜からスペイン2部のクラブに期限付き移籍して得点王に輝くなど、今も競技の第一線で活躍している。
高校まで続けていたサッカーを辞め、卒業後にビーチに転向した。理学療法士の専門学校に通いながら地元北九州市のチームでキャリアをスタートし、競技に専念するため専門学校は3年生で退学。女手一つで育ててくれた母親や5人のきょうだいからは猛反対を受け、「きょうだいからは毎日のように『考え直せ』と連絡がきたほど」。それでも自分の意志を押し切ったのは、ビーチサッカーの世界で輝きたいという夢を諦めたくなかったからという。
サッカーで磨いた実力を生かして22歳で代表入りを果たしたが、「周りはプロ選手ばかりで、自分の実力不足を痛感した」という。それでも東京ヴェルディBSへの移籍を経て、ブラジルのボタフォゴでプレーする経験にも恵まれた。ブラジル選手権では大会3位に貢献するなど、ビーチサッカー大国でも実力を証明したことが自信につながった。
18年からはビーチパークを指定管理する(株)ピースフルのスタッフとして働き、パーク内に整備されたスポーツコートの管理を任されている。ボードウオークの修繕など、来場者が快適に過ごせる環境づくりも大切な仕事という。
選手としての経験を生かして大会を誘致したり、レーヴェ横浜の協力で女性や子ども向けの体験会を企画したりと、ビーチサッカーの認知向上にも力を注ぐ大場さんは、「一選手として、ビーチサッカーの普及に貢献できたらうれしい」と小麦色に焼けた顔をほころばせる。「第2のホーム」となった平塚のビーチで、競技の魅力を伝えていく。
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