戦争の記憶を後世へ伝え、平和を願う「ガラスのうさぎ像平和と友情のつどい」が8月5日、二宮町のラディアンホールで開かれた。戦後70年を迎えた今年で25回目。子どもから戦争体験のある高齢者まで幅広い世代の町民らが参加し、戦争犠牲者へ黙とうを捧げた。
同町と町教育委員会、ガラスのうさぎ像平和と友情推進委員会が共催。あいさつに立った村田邦子町長は「大きな節目の年。戦時中、戦後の記憶をしっかり受け止め、それらの記憶と平和を次の世代へつなげていく決意を新たにしたい」と述べた。添田孝司町議会議長と池田東一郎県議会議員も平和を願う言葉を寄せた。
また、二宮西中学校の生徒がガラスのうさぎ像の碑文を朗読。同校吹奏楽部による演奏と二宮小学校児童の合唱が披露された。会場に集まった人々も一緒に「ふるさと」と「ガラスのうさぎ」を歌った。後半は映画『ガラスのうさぎ東京大空襲』の上映が行われた。
展示ギャラリーでは同町の戦争被害や広島と長崎の原爆などについて伝えるパネル展示があり、来場者が熱心に見入った。
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1945年8月5日、二宮駅周辺を米艦載機P51が襲った。この時の機銃掃射で父を亡くした高木敏子さんは、自身の戦争体験を元に児童文学『ガラスのうさぎ』(77年出版)を書いた。NHKでドラマ化された翌年の81年、町民たちの寄附によって平和と友情のシンボル・ガラスのうさぎ像が二宮駅南口に建てられた。
像の周りには今年も町内外の人々が平和への祈りを込めて作った千羽鶴約9万羽が17日まで飾ってある。
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