大磯町の北浜海岸で津波避難タワーが完成し、県は2日の海開きに合わせて供用を開始した。津波の危険がある際の避難施設としてだけでなく、常時開放して2階からの眺望を楽しんでもらうほか、1階にステージを設けてイベントなどでも活用できるようにした。
津波避難タワーは高さ7・9メートルの鉄骨造。海抜11メートルの2階部分に100人が収容可能な60平方メートルの避難床を設け、両側の階段で4方向から上り下りできる。県平塚土木事務所によると、県がシミュレーションした北浜海岸周辺の最大津波高となる7・44メートルを考慮して設計したという。
同海岸付近で津波の危険がある際は、西湘バイパス北側の防潮堤を越えて避難することが原則のため、逃げ遅れた海水浴客やサーファー、港湾関係者などの利用を想定。設置場所は県と町、大磯港みなとまちづくり協議会などが協議し、海岸西側の砂浜に建設した。県の津波避難タワーは藤沢市の湘南海岸公園などに続き3カ所目で、砂浜に建てられたのは今回が初めて。建設費約2億円は県が全額支出した。
1階部分のステージは町からの要望を受けて設置したもので、2日の海開きでは町観光協会主催のフラダンスが行われた。町産業観光課によると、海水浴場の開設期間を除いた時期にイベントスペースとして活用していく方針で、町内外から利用を受け付ける。「サークル活動の発表やスポーツ大会の表彰式など、幅広く使ってもらいたい」と同課は話している。
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