二宮町の地域資源を活かして生み出された商品を認定する「二宮ブランド」に、落花生専門店の渡邉商店＝二宮＝の「白落花糖ペースト」「黒落花糖ペースト」と、湘南オリーブを使った商品を販売するＣｏｒｎｕＣｏｐｉａｅ（コルヌーコピアイ）＝山西＝の「オリーブスモークチップ」の３商品が新たに加わった。いずれの商品も、各店舗で販売されている。

落花糖ペースト

　渡邉商店の商品「落花糖ペースト」は、50年以上の人気商品で二宮ブランドにも認定されている「落花糖」の味をより長く楽しんでもらいたいとの思いで開発された。白砂糖、黒砂糖の２展開で、落花生と砂糖のザクザクとした食感が楽しめる。「パンに塗ってからトーストすると、落花生の香りがより引き立っておすすめ」と同店開発者の阿部正美さん。「落花糖の魅力である、落花生本来の甘味と砂糖の甘味をこの商品でも感じてもらいたい。落花生は栄養豊富な食べ物なので、気軽に食卓に取り入れて元気を支えられたら」と期待を込めて語った。

オリーブスモークチップ

　同町山西の湘南オリーブの郷で、剪定時に出た枝を燻製用のスモークチップにした「オリーブスモークチップ」。同園の整備や広報活動などを行う農援隊が集め、「湘南二宮オリーブオイル」などを製造する町内のオリーブ農園・ユニバーサル農場の協力で剪定枝の粉砕作業を行い商品化した。燻製でよく用いられる桜のチップなどと比べて、燻煙のにおいに癖がなく、初心者でも挑戦しやすいという。「チーズ、笹かまぼこ、落花生がおすすめ」と同店の松木かをりさん。「湘南オリーブの普及に積極的に活動する人たちが協力して商品化できたことが思い入れ深い」と話した。開発に携わった農援隊隊長の廣里成隆さんは「この商品から、湘南オリーブの郷の活動を知ってもらえたら」と展望した。