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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2023.06.17

木守柿の風習 描いた絵本
亡き母の作品を出版

  • ジャバラ絵本の「柿のはなし」

  • 生前の内田美枝子さん

 2021年に亡くなった内田美枝子さん(小田原市鴨宮・享年91歳)が制作した絵本『柿のはなし』が6月1日に出版された。(文芸社、税込み1760円)。

 内田さんはおだわら手作り絵本の会に40年間在籍し、50冊以上の絵本を制作してきた。娘の原口礼子さんが「特に感銘を受けた作品を、みんなに知ってもらいたい」と出版することに至った。

 同作品は字が書かれていないジャバラ絵本で、1つだけ木に残した柿を鳥や動物たちに与え、自然の恵みを分かち合おうという木守柿の風習を描いている。原口さんは「絵本を読んで多くの人たちに優しい心が広がっていったら」と話した。著書は全国の書店やオンラインで販売している。

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