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南足柄市郷土資料館 旧皇族、企画展で復活 皇統の祖、宮家ゆかりの品々を紹介

文化

掲載号:2016年7月30日号

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御紋入りの銀器
御紋入りの銀器

 戦後に皇籍を離脱した11宮家のうち、伏見宮(ふしみのみや)に次いで江戸時代に創立された閑院宮(かんいんのみや)のゆかりの品約100点を展示する企画展「旧閑院宮遺品展」が南足柄市の郷土資料館で開催されている。

 閑院宮は小田原市と縁のある旧皇族。宮家は天皇家に跡継ぎがない時のために、天皇を出す皇族で、室町時代にはすでに制度化されていた。現在の皇室には秋篠宮、常陸宮、三笠宮、高円宮の4つの宮家があるが、1947(昭和22)年までは11の宮家があった。

 徳川家5代将軍綱吉の頃に即位した東山天皇(在位1687〜1709)の第6皇子「直仁親王」が、1718年に閑院宮を創立。2代「典仁親王」の第6皇子「兼仁親王」が、跡継ぎのなかった後桃園天皇(在位1770〜1779)の養子になり、1771年に光格天皇として即位し、1817年まで在位した。

 この光格天皇は、現在の天皇陛下(今上天皇)の直系の祖となる。

 閑院宮は6代「載仁親王」の1906(明治39)年、小田原に別邸を構え、1930(昭和5)年には箱根と強羅にも別邸ができた。 明治・大正・昭和の天皇の側近くにいて、大正天皇の大喪の礼と昭和天皇の即位の礼ではともに総裁をつとめ、1945(昭和20)年5月に小田原で逝去した。

 その後、7代「春仁王」の1947(昭和22)年に皇籍を離脱してからは小田原市民として城山に暮らしたが1988(昭和63)年に後継者がなく断絶した。

 企画展では、旧皇族ゆかりの天盃・賜杯をはじめ、御紋入りの食器、宝石箱、鏡台、写真立て、明治、大正、昭和にかけての宮家の暮らしが綴られた日記、書簡、写真など約100点が展示されている。

 これらの品々は同館が、旧宮家の関係者と縁があり遺品を譲り受けた伊勢原市日向の天野保さん(63)から借り受けたもの。企画展の打診を受け快諾した天野さんは「こうした機会が得られて宮様もお喜びだと思う。宮家について学ぶ機会になれば」と話している。

 近くには2010年に天皇皇后両陛下がお手植えした足柄森林公園もある。企画展は8月31日(水)まで。南足柄市郷土資料館【電話】0465・73・4570。

 大雄山駅からのバスは1日3本。「おんりーゆー」停歩6分。車は丸太の森駐車場から徒歩2分。入館料400円(小人200円)。

資料館の熱がこもった展示品の数々=南足柄市郷土資料館展示室
資料館の熱がこもった展示品の数々=南足柄市郷土資料館展示室

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