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公開日:2016.10.01

山北町D52
お酒でも復活
山北町の酒販店主らが商品化

  • 上/開発に携わった松澤さん(右)と露木さん夫妻 下/完成したお酒

 山北町に保存されている蒸気機関車「D52」の復活に合わせて地域の酒販店主らが商品化したSL型ボトル酒「俺たちのD52(デゴニ)」が、きょう1日に発売される=中面に関連記事。



 このお酒は山北町の酒販店会「ひだり会」のメンバー、松澤大輔さん(45)と露木尚徳さん(39)が中心になり手掛けた。



 大正から昭和に旧東海道本線で活躍した大型蒸気機関車「D52」を模した陶器のボトルに山北町の酒蔵、川西屋酒造店の純米酒丹沢山「秀峰」をつめた。



 商品化を考え始めたのは今年2月頃。鉄道公園で約半世紀にわたって保存されていた車両「D5270」の復活を記念した商品を作って欲しいと、商工会から持ちかけられた。



 当初は瓶入りのお酒にプラモデルや風呂敷などをつけることも考えたが、「より印象に残るものを」と検討した結果、陶器でD52を作ることにした。



 「みんなに愛されて欲しい」という願いを込めて「俺たちのD52」と命名。陶器型は粘土で試作し、協力してくれる窯を探して岐阜県の美濃焼にたどり着いた。パッケージのイラストは山北町出身の水墨画家、野地悌子さんに依頼。文字は「お酒が好きな人、鉄道が好きな人、昔乗った人たちなどみんなの心に響いて欲しい」との願いを込めて松澤さんが筆を入れた。



 SNSのフェイスブックで告知するなどして販売を予定する1000本のうち、すでに半数以上の予約があるという。なかには横浜市や相模原市などからも注文があった。露木さんは「かつて鉄道の町として栄えた山北町を盛り上げたい一心で作った。ぜひ足を運んでいただき、地域の良さを知って欲しい」と話す。



 2人が「発売を前に早くもD52ロスになりつつある」というほど力を入れて作った「俺たちのD52」は、ひだり会所属の10店舗で取り扱う。



 ほかに明日2日(日)のやまきた駅前朝市と14日(金)に鉄道公園で行われる復活祭、15日(土)の鉄道公園のイベントとやまきた夕市で鉄道関連商品と共に並ぶ予定。

 

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