山北町は15日、準大手ドラッグストアチェーンの「クリエイトエス・ディー」(本社横浜市青葉区)が同町向原に新店舗を出店する、と発表した。12月に建設工事を開始し、来年5月の開業をめざす。
少子高齢化が進む山北町では2011年に「東山北1000まちづくり基本計画」を策定。JR東山北駅周辺の岸地区と向原地区を合わせた人口を7年間で1000人増やす目標を立て、住宅開発や商工業施設の誘致などに取り組んできた。
14年には生鮮食品スーパーの小田原百貨店とホームセンターのコメリが出店した。役場によると、ともに業績は好調で、今年春には東山北駅前にローターリーを整備した。
計画に先立ち町では町内の空き家や空き地を登録して役場が紹介窓口となる空き家バンクを2009年に開始。クリエイトが出店する場所は、この空き家バンク制度を知った地権者4人が2015年9月に土地提供について役場に相談し、物件情報を登録。町が住宅開発や企業誘致の種地として関係各所に打診するなどしていた。同地は「東山北1000まちづくり基本計画」の対象エリアにあり、湯川町長も企業誘致に取り組んできた。
そうしたなか今年4月にクリエイトと地権者の間で出店に基本合意し、5月に同社が出店を正式決定した。今後は12月に建設工事に着手し19年5月にオープンする予定。
クリエイトエス・ディー総務部(横浜市青葉区)では「周辺の店舗との相乗効果が得られるような店づくりに取り組みたい」としている。
店舗用地3400平方メートル、売場面積290平方メートルで同社としては比較的大きな店舗となる予定という。
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