松田町寄地区の有志による組織「寄アクティビティ会」(大舘敏雄代表)がこのほど、発足した。その土地の自然や文化といった観光素材を活用し、誘客につなげることがねらい。地元の他団体と共同でイベントを開くなどし、内外に向けて地域の魅力発信に力を入れていく。
組織の始まりは、寄地域の自然や資源を活用し、賑わいの創出や定住などを目指し町が2016年度から取り組む地域振興事業の賛同者の集まりがきっかけだ。発起人が住民に参加を呼び掛けるなどし、19年6月に「YHV(やどりきヒーリングヴィレッジ=やどりき癒しの里)有志の会」として活動が始まった。その後、一般向けに「すいとんづくり」や「里山ハイキング」「ろう梅まつり」などの催しを不定期で開いてきた。
だが、今年3月以降は新型コロナウイルスの影響で活動が停滞。また、活動方針や活動計画が未確定であることなどを踏まえ、9月下旬にメンバーで総会を開き、「寄アクティビティ会」として正式に活動をスタートさせた。
今後は定例会を開き活動内容を話し合うほか、地元で活動する「養魚組合」や「藍染の会」といった他団体と連携した催しも行っていく計画という。大舘代表は「若い人にも加わってもらい、次世代につなげられるよう取り組みたい」と前向きだ。町観光経済課の磯崎雅秀さんは「地域内で輪を広げることから始め、ゆくゆくは農泊体験といった寄地区ならではのプログラムを外に向けて発信できれば」と話していた。
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