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公開日:2021.06.19

勝広道場
地域に根づいて半世紀
松田町の剣道教室

  • 道場で練習に励むメンバー

 松田町にある剣道教室「勝広道場」が今年5月、創設から50年を迎えた。現在は小学校1年生から70代までの約30人の会員で構成。過去には会員の減少に伴い、解散の危機に陥るなどした時期もあったという。師範の杉能均一さん(73)は、多くの人の協力や支えがあって続けてこられた。大変ありがたいこと。60年、70年と言わず、100年を目指してこれからも道場を続けたい」と張り切る。

 勝広道場は1971年に、かつて松田惣領にあった施設で始まった教室だ。創設当初は松田町在住者を中心に20人ほどいたとされている。しかし、初代指導者が練習に来られないことが重なるなどし、杉能さんが師範となった頃には会員数が1桁にまで落ち込んでいたという。

 ポスターの作成や住民への呼び掛けなど地道に続け、80年代には会員数が60人程度まで増加。各種大会等にも出場できるまでになった。杉能さんは「道場名の由来についてははっきりしないが、かつては試合で勝てず『マケ広道場』と揶揄された時期もあったほど。メンバーが増え、活躍の場が広がったことは大きい」と振り返る。82年頃に施設が解体されて以降、現在の松田中学校が練習場となっている。

 50年続けてこられたことの理由に「剣道の良さを知る人が多くなった」と杉能さん。「健康面や精神力を鍛えられ、年齢に関係なく取り組める。自らもできるところまで続けたい」と話した。

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