南足柄市は9月16日、当初2023年度に計画していた北足柄小学校(市内内山)の閉校を1年前倒しにすると発表した。現在の在校生と来春入学予定の児童3人は、来年4月から南足柄小(市内関本)に通う。
北足柄小の在校生は現在3年生から6年生まで13人で、市内6小学校の中で最も少ない。昨年度と今年度の新入学児童は0だった。
市教育委員会によると1年前倒しの決定は、6年生を除く在校生と新入学予定の全児童が来年から南足柄小への就学を希望したためだという。南足柄小に通うための指定校変更届を全員が締め切り日の8月20日までに市に届け出た。市教育総務課の担当者は「児童数が少なくなっていく現状を見て、保護者が判断したのだと思う」と話した。
通学手段を検討
北足柄小がある内山地区から、南足柄小がある関本までの距離は約5Km。バスで約15分かかる。通学方法については「北足柄中が南足柄中に統合された時は、路線バスの定期の現物支給を行なった。同様のかたちも含め、児童や保護者にとって良い方法を検討している」とし「混乱のないようにスムーズに進めていきたい」と話している。内山自治会長の加藤廣和さん(66)は「子ども達の元気な声が聞こえなくなるのはさみしい。決定したことなので仕方ないです」と話した。
北足柄小は、関本化源舘分校として1873年に開校した。その後、内山小から尋常北足柄小に校名を改称。1947年、北足柄村立北足柄小に改称、72年4月1日、市制施行により現在の校名となった。ピーク時の79年には児童159人いたが、その後少子化などの影響もあり98年に100人を割込み、以降減少が続いている。
市教育委員会は今年2月、「学校施設の今後のあり方」を策定。3月に北足柄小については2023年に南足柄小との統合を発表していた。
閉校後の北足柄小の校舎など活用について、市教育委員会は現時点で決まっていないという。地域の指定避難所になっている体育館、グラウンド開放などは今まで通り継続の方針を示している。
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