秦野版 掲載号:2012年5月12日号
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打楽器・スティールパンの奏者 実近 友里恵さん 南が丘在住 23歳

この音色を一人でも多くに

 ○…ドラム缶から作られた音階のある打楽器「スティールパン」。独特の陽気な音色は、一度は耳にしたことがある人が多いはずだ。「楽器の名前はあまり知られてないんです」と苦笑い。自身は第一人者である原田芳宏氏率いるバンドを含め3団体に所属しコンサートに出演する他、小中学校での演奏やオーケストラ・吹奏楽のエキストラ、子どもへの音楽教育、また教室講師として活動している。

 ○…3歳から秦野へ。小学校の鼓笛隊で小太鼓のソロに選ばれたことで「私、打楽器いける?と調子にのりまして」と出会いを振り返る。本格的に音楽の道へ進もうと思ったのは中3で赴任してきた吹奏楽部顧問の影響。「いきなり私たちの演奏をヘタクソって。やる気になって、ついていったら結果が出た。がんばったら上に行けると思えました」。洗足学園音楽大学打楽器コースに進学。マリンバ専攻だったが、新入生向け部活紹介でスティールパンバンドに一目惚れし、とりこに。練習や人間関係で辛いことがあっても、スティールパンを弾けばすぐに忘れられたと話す。

 ○…今年、カリブ海の島国である、スティールパンの本場トリニダード・トバゴで行われる世界最大のコンテスト「パノラマ」に参加。100人規模のバンドに加入した。大会前日は閉鎖する練習場を開けてもらってまで、現地では練習に打ち込んだ。本番は「音楽の中にいる不思議な感覚を味わいました。楽しもうと思わなくても、自然と体がのせられる」。演奏後は「感動しすぎて、叫び続けていました」と大笑いする。

 ○…18日に南が丘の飲食店でソロライブを開催。改めて地元から広めようと自ら営業活動した。「以前『演奏を聞いたら元気になれた』と言われて、うれしかった。皆さんにこの音を知ってもらいたい」と。楽器を触らせてほしいというと、「うれしいなぁ」としみじみ。大切な人を紹介するように音階を指導してくれた。
 

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