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公開日:2015.01.01

秦野の羊 安泰を願う
弘法山入口のめん羊の里

  • 広々とした牧場で悠々と過ごす羊たち

 今年の干支は未。「秦野で羊といえば?」と質問されれば、多くの人が「めん羊の里」を思い浮かべるだろう。弘法山を訪れた人々を出迎えてくれる羊たち。未年を祝う新春の企画として、めん羊の里(曽屋5896の2)を紹介する。



 弘法山の麓に広がる、約7000平方メートルの牧場。現在10頭の羊が放牧されており、1年を通して見ることができる。人に慣れているのか、側道を歩く人に近づいていくことも珍しくない。春の桜や秋の紅葉など季節によって彩りを変える景色を眺めながら、なかなか目にすることができない羊の様子を楽しめる観光スポットだ。 「ハイキングや親子で散歩に来た人が、羊を見て喜んでくれている」と話すのは、めん羊の里代表であり敷地内のレストラン「木里館(【電話】0463・83・0468)」オーナーの鈴木俊司さん(64)。鈴木さんによると羊は暑さに弱いため、毎年春になると業者に依頼し毛刈りを行っている。常に牧草を食べているのでエサは1日1回。農協から購入する飼料や、おからを与えているという。鈴木さんは「あまり体重が重くなりすぎると足を痛めてしまう」と、羊の体調管理に留意している。



 めん羊の里の羊は秦野市の姉妹都市である、諏訪市から友好の証としてプレゼントされた。秦野市は観光振興の一環として、めん羊の里整備事業を計画した。その後畜産と観光の振興拠点と位置付け、1991年にめん羊の里がオープン。鈴木さんは当時農業協同組合の職員をしており、酪農経験があったことから立ち上げに携わった。羊の飼育は初めてだったが、諏訪市への視察などを行い準備を進めたという。



 牧場のすぐそばにある「木里館」では、市内でも珍しいジンギスカンが味わえる。「観光スポットとして、羊を紹介しながら食事も楽しんでもらいたい」と鈴木さん。現在は長男夫婦ら家族で経営している。扱う肉はオーストラリア産の最高級ラム肉。北海道や東京都内などに赴き、品質や提供方法を追求したという。「最終的にオーストラリア産に行きついた。これ以上ないものを用意している」と、素材へのこだわりは強い。弘法山で初日の出を見る人のため、元日も朝7時から営業している。



 弘法山は神奈川景勝50選の地にも選ばれており、市内外から多くの人が訪れる。特に桜や紅葉の時期は賑わいを見せており、鈴木さんは「今後は7月から9月頃に咲く花を敷地内に植えていきたい。1年を通して楽しんでもらえるよう、工夫していく」と計画中だ。「新緑の季節など、他のシーズンなども足を運んでもらえたら」と、弘法山全体への観光振興に貢献したいと考えている。



 群れをなすことから、家族の安泰と平和の象徴と言われる「未」。正月休みに、家族そろって出かけてみてはいかがだろうか。

 

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