秦野市消防本部消防署の木村まり消防士長(37)、河合葉月消防士(24)、土方ありさ消防士(25)で構成される女性消防チームが5月10日、厚木市にある県消防学校で行われた「第43回県央都市消防救助技術交換会」に出場した。これまで、男女混成チームが出場することはあったが、女性だけのチームが出場するのは交換会史上初。
同消防技術交換会は、県央8市町(秦野・伊勢原・厚木・愛川・海老名・座間・綾瀬・大和)の消防署の消防隊員が、日頃鍛えた消防技術の成果を披露し、互いに技術向上を図ることを目的に毎年行われている。
女性チームは、出場に向けて4月から訓練を開始。タイムや訓練回数等を基に署内で選考会が開かれ、男性チームに引けを取らない成績で出場権を獲得した。
出場種目は「ほふく救出」。3人(要救助者含む)1組で、約10kgの空気呼吸器を着装してロープや小綱を活用しながら煙道先の要救助者を救出、搬送するまでの安全確実性と所要時間を競技するもの。
同種目には全19チームが出場し、女性チームは標準タイムを約8秒上回る54秒1で9位だった。隊員をまとめる中村賢一隊長は、「注目度も高くプレッシャーも相当だったはず。成果を十分に発揮できなかったとはいえ、悪天候のなかでは良いタイムだったと思う」と話した。
女性職員第1号木村消防士長
高校3年の夏、女性消防職員を紹介する記事を見て憧れから秦野消防へ。現在は6人の女性が活躍しているが当時は他におらず、女性職員第1号となった。「女性職員の良きサポーターとして、また3人の子どもたちの自慢の母でいられるよう努力を続けたい」と温かく見守る。
救急救命士として冷静に河合消防士
看護師の母の影響で医療関係に興味を持ち、中学1年の時にはすでに救急救命士を将来の職業と決めていた。「救える命は救いたい」という熱い思いで日夜勤務にあたり、搬送中の患者さんが心肺停止状態から蘇生した瞬間にも立ち会った。「技術向上はもちろん、市民に寄り添える消防職員になりたい」と力強く語った。
「火消し」になりたい土方消防士
「気が付いたら”火消し”になりたいと思っていた」ときっぱり。学生時代からハンマー投げで培った体力を生かし、「定年まで筒先を持って現場で働くことができる消防職員になりたい」という。体力維持や知識、知見を得ることの努力を怠らず、常に向上心を持って活動している。
秦野消防署からは、今回の交換会に女性チームを含む7チームが出場した。
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