秦野 社会
公開日:2023.09.22
秦野たばこ祭
小学生5人 パレード彩る
初めて踊り手に挑戦
秦野市最大の観光イベント「秦野たばこ祭」が9月23日(土)・24日(日)に開催される。
昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、行事の制限や飲食の出店を例年から3割削減して行われた同祭。今年は出店と行事の制限をなくし、4年ぶりの通常開催となる。
耕作の歴史 紡ぐ
江戸時代、富士山の噴火により秦野の田畑は50〜60cmの灰に覆われて壊滅状態に至った。そんな荒れた土地でも育てられる葉タバコの栽培が広がり、技術の高さから全国有数の産地として浸透。1898年には煙草専売所が設置され、産業発展に大きく寄与した。
「たばこ祭」は、戦争の影響や戦後の不況で苦労していたタバコ耕作者の慰労会として1948年に始まった。秦野でのタバコ栽培は1984年に幕を閉じたが、秦野の発展を担ってきた耕作の歴史は受け継がれ、名称を変えることなく、現在も市の一大イベントとして行われている。
最古の催し
「たばこ音頭」の始まりは1950年の第3回たばこ祭。かつては「煙草音頭大会」として昼と夜の2回パレードを行っていた。使用されている「秦野煙草音頭」は、同年に中山晋平さんが作曲、小島喜一さんが作詞したもの。タバコの育成から収穫、製品を味わうところまでが表現されている。1997年に開催された第50回の際に「たばこ音頭パレード」となり、2009年の第62回に「たばこ音頭千人パレード」となった。姿は変化しているものの、現在行われている行事の中で最も古いものとなる。
伝統継承へ
今年行われる「たばこ音頭パレード」に、市が公募した5人の小学生が踊り手として参加する。
若い世代に「たばこ音頭」を継承することを目的としており、パレードに小学生が参加するのは初めて。講師を務めたレクリエーション協会の村上志津子会長は、「小さい頃から踊りを教わることで大人になっても忘れない。秦野の発展の基礎となるタバコ耕作者を労うものなので、『たばこ』の名を残してほしい」と語る。
参加する5人は、町内の祭りで踊ったことがある児童もいたものの、ほとんどが未経験者。初めの頃はなかなか上手く踊ることができず、村上会長はどのように教えればいいか悩んだという。そこでまっすぐ伸ばす所はしっかり意識するようにするなど、一つ一つの所作を細かく丁寧に教えた。「みんな覚えるのがとても早く、すぐに上手になりました。踊っている姿を見ると嬉しくなる」と話す。
花純(かすみ)ちゃん(南小・2年)は「広報を見て参加することを決めた。踊りはちょっと難しいけど楽しい。当日は恥ずかしいけど楽しみ」と声を弾ませる。陽彩(ひいろ)ちゃん(南小・2年)は「みんなで踊れるのが楽しい。当日はちょっと緊張しちゃうかもしれないけど楽しみ」とニコリ。杏奈ちゃん(南が丘小・2年)は「今まで踊ったことはなかったけど、踊ってみると楽しい。本番はちょっと緊張しちゃうかも」とはにかんだ。愛莉ちゃん(渋沢小・4年)は「お父さんから小学生も参加できることを知り、私もやりたいと思った。踊りはちょっと難しいけど当日楽しみ」とほほ笑んだ。結衣ちゃん(渋沢小・2年)は「広報を見てパレードに出られるのは面白そうと思った。踊りは面白くて楽しいので、本番も楽しみ」と笑顔を見せた。
当日はオリジナルハッピを着用し、本町小から目抜き通りを練り歩きながら祭りを華やかに彩る。
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