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公開日:2024.02.23

向上高チアダンス部
世界大会で総合優勝
秦野在住の部員も出場

  • 世界一に輝いた向上高チアダンス部

 向上高校チアダンス部(伊勢原市)がこのほど、アメリカフロリダ州で行われたチアダンスの世界大会でGame Day部門に出場。同部門で1位、さらに全部門通じた総合優勝に輝き、世界一の称号を手にした。メンバーには秦野市から中田莉音さん(3年・堀川在住)、今本冴香さん(3年・鶴巻南在住)、石崎莉緒さん(1年・寿町在住)も出場した。

 同部は、昨年開かれた大会「CDE Cheerleading Championship2023のGame Day PerformanceCheer(高校編成)」で1位を獲得。この結果、このほどアメリカで催された世界大会への出場を推薦された。

 本番を前に緊張で硬くなり、顔色が悪くなる部員もいる中で、背中をたたいて「大丈夫」と声をかけた真間心葉部長(2年)。歓声でフォーメーションの合図が聞こえない場面もあったが、大きなトラブルもなく演技を披露することができたという。「練習の成果が出せた。言葉にならないくらい嬉しい」と話す。真間部長ら2年生は、3年生と1年生の間にはさまれ、時には自分たちの立場を見失い、涙を流したこともあったという。「世界一になって嬉し涙を流せて良かった」と笑顔がこぼれた。総合優勝が決まった瞬間は、「英語だったため、最初は何を言っているのか分からなかった。目標にしていた世界一だと分かり、これまでの人生で一番の達成感だった」と振り返る。

 今本さんは「向上高校のチアの魅力を多くの人に届けることができた。世界大会出場という貴重な経験ができて良かった」、中田さんは「練習の中で部員同士がぶつかることや、うまくいかないことも多かったが、本番では良い演技ができたので良かった」、石崎さんは「楽しく踊ることができ、1位になり嬉しかった。3月の全国大会も嬉しい気持ちで終われるように練習を頑張りたい」と感想を語った。

 同部は3月に開催される全国大会にも出場を決め、日本一をめざし練習を重ねている。

クラファンも大きな力に

 顧問の小川萌香教諭は「世界一に驚いている。皆すごく頑張っていたので結果がついてきて良かった」と話す。高額な渡米費用の一部に充てることなどを目的に始動したクラウドファンディングについて「見えないところからたくさんの方が応援してくれたことが部員の力になった。結果で恩返しができて嬉しい」と感謝の気持ちを表した。150万円を目標にしたクラウドファンディングは、100万円を超える金額が寄せられた。

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