秦野にアウトドアの遊び場をつくり、まちの活性化につなげようと活動する市民団体「鶴嘴(つるはし)-Tsuruhashi-」(廣西壮飛(まさと)代表)が9月21日、猿渡キャンプ場(仮)予定地にRC(ラジオコントロール)カーのコースを試作した。
これまでにも里山の清掃や自転車イベントなどを開催している同団体。猿渡キャンプ場(仮)は地権者から許可を得て整備を進めており、草取りや階段づくりなどを行ってきた。
今回は、かつてのラジコン世代である40〜50代を秦野に呼び込もうとかねてより考案していた、オフロードのコースづくりを実施。鶴嘴のメンバー3人と、母体であるNPO法人丹沢を愛する会の山本哲史理事長が参加し、鍬を入れてコースを手づくりした。
その後、試走用に持ち込んだラジコン体験を行ったメンバー。経験のない人も「これは面白い。欲しくなるかも」と楽しんだほか、コースづくりを手伝ったメンバーの子どもも興味津々の様子で見学していた。
キャンプ場とラジコンコースの整備は、アウトドアの遊び場をつくることで秦野に人を呼び込むだけでなく、里山に人を入れることで自然環境の維持や獣害・ヒル被害の抑制につなげることも狙いの一つ。かつてラジコンを楽しんでいた、または子どもの頃は高くて手が出せなかった世代に気軽に遊べるフィールドを提供することで、この取り組みにつなげていく。
12月にイベント予定
同団体では今後、12月14日・15日に大型アウトドアイベントの市内開催を企画している。自転車によるヒルクライムを中心にトレッキングツアーや焚火、アウトドアコーヒー体験などを実施するほか、アウトドアメーカー、釣り具、ラジコン、フードトラックなど30〜40ブース出店予定。
「自転車、ラジコン、キャンプとどれもアウトドアで遊ぶには相性がいい。こういったものを複合的に提案し、秦野の魅力を発信できるようになれば」と、廣西代表は展望を語った。
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