劇団「BOWZ THEATRE CLUB-0」で座長を務める 藍里(あいざと) なみきさん 室町在住 34歳
秦野で燃える役者魂
○…コロナ禍の2020年6月に、秦野に劇団「BOWZ THEATRE CLUB─0」を立ち上げた。団員の不足やイベント中止など苦しい時期を乗り越え、5周年を迎える今年、6月14日・15日に横浜市泉公会堂で旗揚げ公演の開催が決まった。「大きな舞台で人に見られることで、メンバーも大きく成長できる。とても楽しみにしています」と意気込む。
○…生まれは秦野市、育ちは長野県。演劇は幼馴染に誘われ、中学時代に部活動で始めた。高校1年生の時に出場した大会で、審査員に台本が悪いと講評を受けたことが「すごく悔しかった」という。そんな中、同級生に長野県内の劇団を紹介された。脚本家の蘭(あらき)良太さんが、役者を見てストーリーを決める「当て書」をしていたことに衝撃を受け、自身も台本作りに挑戦。「高2の時は関東大会まで行けたんです」と振り返る。
○…高校卒業後はそのまま劇団で活動。小学校への公演や、観光客向けに武士の衣装を身にまとってパフォーマンスする「信州上田おもてなし武将隊 真田幸村と十勇士」のキャストとしても活躍した。20代半ばの時、「若者が活動できる劇団を作りたい」と、新たに劇団を作るため19年に秦野に帰郷。「甘えを断ち切りたくて長野を出ました」。現在、蘭さんとともに秦野を拠点に劇団を運営する。
○…日頃は茅ヶ崎市民文化会館に勤務。照明など舞台関係を担当する。「裏方の仕事ができて、勉強になっています」という。勤務先には劇に関わってきた人が多く、実践的なアドバイスも受けられるのだとか。目標は、秦野に劇団の稽古場をつくること。「秦野は音楽が根付いている印象があります。劇団も根付かせていけたら」と笑顔を見せた。
|
|
|
|
|
|