夢へまくる「五輪でメダルを」 プロ2年目の競輪選手・和田さん 思い語る
横浜桜陽高校卒業生で、プロの競輪選手として2年目を迎える和田真久留(まくる)さん(20)=藤沢市。心身ともにきつかったという昨年を振り返りながらも、見据えるのは五輪出場とメダル獲得。「できる限りのことをやっていく」。思いを聞いた。
和田さんは同高卒業後、約1年間の日本競輪学校在籍を経て、昨年1月にプロとしてスタートを切った。
「なかなか思い通りには…」。言葉を探しながら、昨年を振り返る和田さん。62レース中、35レースで1着だったが、連勝を重ねることでの所属クラスの飛び級は叶わなかった。レース内容、勝ち方にも課題が残ったという。先行ラインを追いかけて短い距離で一気に抜き去る「まくり」が得意なスタイルだが、「スタートから風を切ってトップを守るなど、もっとできたのではないか。消極的だった」。「今は下位での競争。高校球児が甲子園でノーヒットノーランをやるくらいでないとプロでの大きな活躍は難しいように、ただ1着をとるだけではいけない」。訥々とした語り口ながらも、志の高さがうかがえる言葉がぽつりぽつりとこぼれてくる。というのも、高校の時から語っていた夢があるからだ。「やっぱり、五輪でメダルをとりたい」
昨年春に、ロンドン五輪に向けた自転車競技のナショナルチームメンバーに選ばれた。以来、1日7〜8時間の練習と競輪レース出走の傍ら、ナショナルチームの練習にも2〜1ヵ月に1回のペースで参加している。環境の変化が続いた昨年は、「気持ちも体力もパツパツだった」というが、経験を積むこともできた。
7月に行われたナショナルチームでの選考会で同五輪出場候補は9人に絞られ、今、その一人として練習に励んでいる。最終的には今春までに代表者が決まる。「現状で選ばれるのは厳しい。だけど、目の前にある一戦一戦を全力で戦う。それが大きな目標の達成につながれば」。足元を大事に、夢を追いかける。
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4月18日