就学前の子どもと保護者が交流する地域子育て支援拠点「はぐはぐの樹(き)」が井土ヶ谷駅そばから弘明寺商店街内に移転し、5月15日から利用が始まった。移転は運営法人の変更に伴うもの。施設側は「母親らと一緒に場所を作っていきたい」と意気込んでいる。
地域子育て支援拠点は、市が各区に1ヵ所ずつ整備している施設。就学前の子ども、保護者が交流するスペースの提供や子育て相談などを行う。区が運営法人を募集し、委託している。
「はぐはぐの樹」は社会福祉法人久良岐母子福祉会が運営し、08年3月に井土ヶ谷駅そばのマルエツ隣りに設置され、母親の情報交換の場としても機能した。
今年3月末で契約切れとなり、新たに同会とNPO法人さくらザウルスが応募。選考の結果、さくらザウルスが運営法人となった。これにより、場所が弘明寺商店街内のセブンイレブンの2階に変更となった。
さくらザウルスは榎町1丁目と六ツ川1丁目の2ヵ所で親と子のつどいの広場を運営するなど、04年から子育て支援活動を行っている。
新拠点は広さ197平方メートル。床などに木が多く使われている。利用に必要な登録カードは継続され、ほとんどのおもちゃや約2000冊の絵本も引き継がれた。おもちゃを修理する「おもちゃ病院」などのプログラムも引き続き行われる。
利用開始に先立って行われた内覧会に9ヵ月の莉子ちゃんと訪れた弘明寺町の主婦・河野綾子さんは「身長や体重を量れる場所があり、とても便利」と利用していきたいとしていた。弘明寺商店街の鈴木一正理事長も「今まで商店街を訪れなかった人が新たに来てくれるかも知れない」と相乗効果に期待していた。
はぐはぐの樹施設長の横田美和子さんは「母親らも仲間として一緒にこの場所を作っていきたい」と話し、今後は商店街との連携や人材育成にも力を入れていく意向を示している。
開館は火曜日から土曜日の午前9時30分から午後4時。問い合わせは【電話】045・715・3728へ。
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