宮前区 人物風土記
公開日:2017.07.28
川崎富士見ライオンズクラブの第42代会長に今月就任した
井田 光政さん
神木本町在住 66歳
世のため、人のため
○…「20年前にも取材してもらったんですよ」。当時のモノクロのタウンニュースを見ながら目を細める。奉仕活動を行う川崎富士見ライオンズクラブの会長に就任したのは今回で2度目。「今回の私の役目は、次につなげること。40周年を迎えたクラブ。これを契機に『元気なクラブ』として、バトンタッチしたい」と抱負を語る。特にクラブのメンバーが集う例会の中身の充実に力を注ぐ。「せっかく皆さんに集まってもらうのだから、毎回新しい発見をしてもらいたい」とテーマ選びに心を砕く。例会の案内チラシを自ら作るという力の入れようだ。
○…神木本町で生まれ育つ。クラブへは先輩に誘われ1984年、33歳のころに入会した。会社勤めを10年経て独立、現在代表取締役を務める不動産会社を立ち上げたころだ。地元生まれだが、小中学校は他エリアに通い、務めた会社も都内だったため「地元との接点がほしかった」と当時を振り返る。クラブに入会して感じたのは人間関係の面白さ、だ。「しがらみなく1つの目標に皆で向かう姿勢が素晴らしい」
○…多彩な趣味を持つ。特に絵を描くのが好き。川崎北法人会という団体の会報誌の表紙を描いており、その連載は17年間続く。子どものころから絵が好きで、小学校では図工部、中学校では美術部に在籍。中断していた期間もあったが、社会人になってから再び絵筆を執った。風景画は「空気を伝えたい」と現地で描くのがこだわりだ。
○…ライオンズクラブのほか、地域のため、人助けのために奔走している。「あじさい寺」として有名な妙楽寺(多摩区)のあじさい保存会の会長にも今年5月に就任した。自殺予防の活動で知られる「川崎いのちの電話」には20年以上携わり、現在は理事を務める。学生時代は小児ガンの子どもを助けるため献血運動のサークルで汗を流した。「世のため、人のため」。自然とそんな見出しが浮かんだ。
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