市政報告 打つ手は無いのか教育委員会止まらぬ教職員の不祥事 川崎市議会議員 松原しげふみ
残念なことですが、近年教員が不祥事や非違行為を行い、その責任を問われる事案が続いています。日本教職員組合の委員長が週刊誌で女性問題や組合員の私的流用疑惑を報じられ、社会的責任を痛感したとして辞任しましたが、倫理性が高く問われる教職員団体のトップとしてあるまじき行為であり、子供達を導く教師としての資格なしと言う他ありません。あるべき教師の職業倫理を確立すると共に教師像を問う機会とすべきと考えます。教育界全体から見れば、一部の教員の行為に過ぎない訳ですが、その事により、教育全体に対しての信頼を著しく低下させる事になります。学校に対する信頼は、教員の姿によって培われる部分も多く、教員の非違行為はそれまで築き上げてきた信頼を一瞬に覆す事になってしまいます。その責任追求は地方公務員に規定された「懲戒処分」という形で現れます。私は平成26年11月28日号の本紙において「これでいいのか教育委員会、なぜに止まらぬ教職員不祥事」と題しての市政報告を載せて頂き教育委員会に対し猛省を求めましたが、今日に至るまで改善が見られないので不本意ではありますが、読者の皆様に近年における教職員の処分状況を公表し、その実態を認識していただくと共に教育委員会には早急な再発防止に取り組むことを求めます。最近の5年間、平成24年度から昨年12月1日現在の教職員の懲戒処分は合計17件で交通違反、交通事故に係る処分が5件、体罰に係る処分が1件、わいせつ行為に係る処分が6件、その他服務違反に係る処分が5件でありました。以上の17件のうち免職は5人、停職は7人、減務は4人、戒告は1人となっています。また、懲戒処分に至らない措置として、文書訓告、文書注意、口頭注意があり平成24年度から昨年12月1日現在の文書訓告等は合計39件64人で交通違反交通事故に係るものが16件16人、体罰に係るものが7件7人、個人情報の不適切な取り扱いによるものが1件1人、その他服務違反に係るものが4件24人、管理監督責任が11件16人となっており、措置別としては、文書訓告18人、文書注意26人、口頭注意20人となっています。年度別にみると平成24年度が9人、25年度11人、26年度10人、27年度19人、28年度12月1日現在15人で改善が全く見られません。不祥事が発覚するたびに教育委員会は厳正な処分、一層の綱紀粛正、不祥事防止、信頼回復とのコメントを出しています。新年にあたり改めて教育委員会には猛省を求めるものであります。
松原しげふみ事務所
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