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厚木・愛川・清川 社会

公開日:2017.09.01

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「女性だからできること」
厚木消防署職員 梅原遥さん

  • 大型車両の免許取得も目指している

 張りのある明るい声が響く。今年4月に厚木消防署に配属になった梅原遥さん(21)は、活動服に身を包んで誇らしげに笑った。「今は大型免許の取得を目指しています。早く一人前の消防士になれるように」。厚木市消防本部には、246人が所属。そのなかで消防隊員として活動する女性は梅原さん一人だ。「もっと女性の職員が増えればいいなと思います。女性消防隊員だからこそできることに力を入れていきたい」

***

 ▽昨年12月から現場に出て救急支援や街中での建物検査、山岳救助などを経験した。「色々な仕事があるけれど、やっぱり消防隊員になりたい」と望んだ。出身は湯河原町。湯河原小、湯河原中、日大三島高校へと進学した。専門学校で2年学んだ後、「制服を着る職業に就きたい」と、昨年4月に厚木市に採用され市内下津古久の消防学校へ入学した。

 ▽高校時代には陸上7種競技で東海地区8位の成績を残した。消防学校では、「持久力には自信があったけれど、筋力がなかった」と、日々懸垂をしてトレーニング。その結果、体力試験で同期247人中10位以内に入り、体力賞を受賞した。「実力があれば消防隊員にもなれる」との言葉通り、目標だった消防隊に配属が決まった。

 ▽数少ない女性消防隊員として、「有事には、不安を抱える女性や子どもに寄り添えるようになりたい」と語る。救急隊で活動した際に女性患者から聞いた「あなたのような女性の隊員がいて良かった」。その言葉が胸に残る。活動服を着た凛々しい姿が印象的だが、休日は20代の女子。「ピアノを弾いたり料理を作ったりして、息抜きも忘れないようにしています」。人懐っこい笑顔を見せた。

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