神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2011年12月16日 エリアトップへ

今年6月から大船観音寺の監寺を務めている 松樹 泰弘さん 33歳

公開:2011年12月16日

  • X
  • LINE
  • hatena

「生きることが修行」

 ○…市内岡本にある大船観音像。訪れたことはなくても、大船駅の傍らから目にしている人は多いはず。大船のシンボルとして位置づけられているこの寺の監寺として、今年6月14日からその任に就いている。「思ってもみなかった」抜てきに1カ月悩んだが、曹洞宗大本山總持寺(そうじじ)での修行時代、約7年間随身(ずいしん)(付き人)し、敬慕していた故・大道晃仙禅師の直々の勧めに、大任を拝する決意をした。

 ○…大船観音には、かつて節分の手伝いなどに来ており「観音像は微笑ましく、魅力的なお寺」と感じていた。「力不足なりに、皆で切磋琢磨し、和気あいあいとやっていきたい」と落ち着いた口調で語る。優しい目でしっかりと相手を見すえ、実直、誠実という言葉が浮かんでくる。展望を尋ねると、「アジアの異文化交流として、例年9月に『ゆめ観音』を開催しているが、その中で、中高生のブラスバンド演奏など、地元との交流の場を作りたい」と、地域への密着を挙げた。

 ○…海老名市の永珊寺の住職でもある。「お寺の家系」で、もとは大叔父が住職だった。小三の時に父親を亡くし、力を合わせて生きてきた6歳上の兄が、現在実家の常泉院を継いでいる。「都会的な大船観音寺」と「アットホームな永珊寺」の二足のわらじを履くが、基本的に「寺はお茶を飲みに来るところ」と考える。「いいことも悪いことも話をすることでスッキリしてお帰りいただければ」と話し、「急坂がネック」である同寺への参拝も、「電話一本頂ければ、できる限り下までお迎えに行きます」。

 ○…20歳から本格的に修行の道に入ったが、中学・高校の頃はバレーボールに打ち込み、学生時代はドーナツ屋で「社会人ばりの労働時間」アルバイト。しかし実は「甘いものは苦手」らしい。酒を飲むことは好きで、お気に入りは焼酎。地産の酒もよく飲む。現在、海老名と大船を行き来する忙しい日々をサポートしてくれる伴侶を「募集中」だ。
 

鎌倉版の人物風土記最新6

尾林 功二さん

鎌倉市バスケットボール協会の会長に就任した

尾林 功二さん

山崎在住 53歳

4月12日

森 文男さん

鎌倉警察署長に就任した

森 文男さん

市内在住 59歳

4月5日

佐々木 卓栄さん

大船警察署長に就任した

佐々木 卓栄さん

市内在住 55歳

3月29日

伊藤 大晴さん

今季から鎌倉インテルの主将を務める

伊藤 大晴さん

横浜市在住 23歳

3月22日

田原 充さん

「鎌倉市障害者二千人雇用センター」のセンター長を務める

田原 充さん

腰越在住 50歳

3月15日

小畑 洲士さん

中高生探究コンテスト2024で最優秀賞を獲得した

小畑 洲士さん

御成町在住 17歳

3月8日

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook