神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎版 公開:2012年4月27日 エリアトップへ

5月4日から茅ヶ崎市民文化会館で公演を行う「茅小演」の代表 馬場 健秀さん 東海岸南在住 50歳

公開:2012年4月27日

  • X
  • LINE
  • hatena

命の尊さ伝える演出家

 ○…茅ヶ崎市と寒川町の小学校教諭で結成された演劇サークル「茅小演」で脚本と演出をする。今回の演目は「ハッピーライフ」。7年前に行ったサークル仲間の故・土屋利夫さんの追悼公演を再演。「命にかかわる演目を」と選んだ。初めて身近な人を見送ったこの時、「70歳になっても80歳になっても茅小演は続けるよ。皆の追悼公演をやるんだ」。自身の言葉が記憶に残る。「こんなに早く2回目が来るとは思わなかった」。今回、今年2月に他界した妻・尚恵さんを追悼する。

 ○…リストラされ自殺を考える主人公が、同窓会で小学生時代の友人と語らい、生きる気力を取り戻していく物語。前回の公演時、舞台袖から演技を見る自身の横には尚恵さんがいた。「公演中、真っ暗な舞台袖で時々『クスクス』って笑うんですよ。彼女が。その声が耳に残ってるんですよね」。思い出の詰まった演目。エレクトーン講師をしていた尚恵さんが演奏した音源を今回も使う予定だ。

 ○…振り返ると人生の転機は2回あった。尚恵さんと出会った16歳の時と、初めて教壇に立った29歳。教員を志したきっかけは、6歳下の弟が毎日持って帰ってくる小学校の学級通信。高校時代、これを毎日楽しみに読んでいた。「学校の楽しさが伝わってきたんです」。大学受験で志望校に落ち一度は諦めたが、27歳で勤めていた食品会社を退職し、アルバイトをしながら再度教員を目指した。既に尚恵さんと結婚していたが「彼女は応援して支えてくれた」。現在、松浪小で4年1組の担任を務める。

 ○…取材に応える一言一言から、人生の傍らにいつも寄り添っていた尚恵さんの存在感が滲む。今回の公演は、尚恵さんが亡くなる直前まで気にかけていたもの。「彼女は僕が元気にやってる事を一番喜んでくれると思う」。優しい笑顔が印象的だ。悲しみと向き合った今だからこそ、伝えられる「命の尊さ」を演劇で表現していく。
 

茅ヶ崎版の人物風土記最新6

奈良 英俊さん

3月19日付けで茅ケ崎警察署長に就任した

奈良 英俊さん

茅ヶ崎市在勤 57歳

4月19日

柴田 智美さん

「星空のスカート」を制作して環境問題を訴える

柴田 智美さん

浜之郷在住

4月12日

黒木 ちひろさん

茅ヶ崎市民文化会館で5月6日、初のホール公演を行う

黒木 ちひろさん

茅ヶ崎市内在住

4月5日

櫻井 貴基さん

第六天神社のほか、市内6神社の宮司に就任した

櫻井 貴基さん

十間坂在住 55歳

3月29日

松浦 治美さん

(公財)かながわ海岸美化財団の代表理事を務める

松浦 治美さん

藤沢市在住 66歳

3月22日

田嶋 小梅さん

茅ヶ崎公園をモデルに「防災機能と居場所」が融合する空間をデザインした

田嶋 小梅さん

松風台在住 23歳

3月15日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

  • 11月10日0:00更新

茅ヶ崎版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

大岡越前縁の寺で祭

【Web限定記事】

大岡越前縁の寺で祭 文化茅ヶ崎市

4月20日 「浄見寺まつり」

4月16日~4月20日

茅ヶ崎版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

茅ヶ崎版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook