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茅ヶ崎・寒川 トップニュース文化

公開日:2014.05.23

矢畑明王ヶ谷(みょうおうがやと)遺跡
「刻画文(こくがもん)陶器」も出土
御家人が使用か

  • 5月17日には近隣住民を対象に見学会が行われた

 市内矢畑の明王ヶ谷遺跡の調査が進んでいる。今回の第5次調査では、平安時代から江戸時代の生活跡が発見され、鎌倉時代の溝跡からは、幕府がおかれた鎌倉でも数少ないという「刻画文陶器(こくがもんとうき)」も出土した。

鎌倉幕府との関係性

 今回着目されるのは鎌倉時代の溝跡だ。中国の宋時代に輸入した青白磁のほか、当時の権力者が保有したと思われる非日常品の壺「刻画文陶器」も出土。幕府所在地の鎌倉との密接な関係や、御家人の居住も考えられる発見となった。

過去4地点で調査

 この発掘調査は、大規模な造成工事の実施にあたり遺跡に損傷の恐れが生じるため、記録保存を目的に行われているもの。記録後は埋め戻されることが予定されている。

 矢畑では他の地点で1992年、1993年、1995年、1998年と過去4次にわたり調査が行われた。全ての地点がマンションや宅地、道路などの工事に伴うものだった。

 担当の市社会教育課は「現地での保存は、現代の都市生活では難しいので記録という形で保存を行っています」と話す。「しかし見学会等で市内の人々に知ってもらい、土地の履歴を生で感じて郷土愛を深めてもらえれば」と続けた。

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