交通安全功労者の県知事表彰を受けた 柳田 英治さん 大磯町在住 65歳
心持ちはいつも朗らかに
○…地域の交通安全活動に貢献し、顕著な功績があった平成23年度交通安全功労者として神奈川県知事表彰を受けた。交通指導員を務め、12月20日まで実施されている年末の交通事故防止運動では夜間の街頭監視に立っている。正月の箱根駅伝をはじめ、大磯町内一周駅伝大会や左義長(さぎちょう)などの町の行事、地域の祭事などで交通事故が起きないよう街頭指導にあたったり、通学・通園の子どたちへ安全教育をしたりしている。今回の表彰には「私よりも長く活動して来られた人もいるのですが」と恐縮し、少々戸惑いの様子。
〇…交通指導員になる以前、10年間ほど大磯地区交通安全協会の役員も。二輪教育に携わり、小学生らに自転車の安全な乗り方を指導した。「家族で自転車に乗って出かける時は、お父さん・お母さんが子どもさんを前に走らせ、後ろから声を掛けて」と呼びかける。優良運転者として交通栄誉章などを受章しており、「交通の流れに気を配ることも大切ですが、国道は時速50Km」と模範運転を実践する。
〇…「明るい人柄の仲間」という大磯町の交通指導員は9名。皆が集まると和気あいあいと冗談を言いながらも、街頭指導を始めるとピリッと締まる。お祭りで神輿の前後に付き、片側通行となる車両を円滑に誘導するのは、交通指導員の「あうんの呼吸」によるものだそう。神輿が宮入りして無事に祭礼が終わった時は一同ほっと安堵。「指導員の活動は先輩に教わって慣れていく。仲間に入って下さる方がいると有難いです」。家を空けることも多いが「(妻は)承知しているでしょう」とつぶやく言葉に、活動を支えてくれる夫人への感謝の念がこもる。
〇…大磯出身。父の代からの畳店を営む。夫婦旅行や娘の夫と楽しむお酒の話に家族の睦まじさが伝わる。趣味のカメラは孫を撮る機会が増え、「こんなに可愛いものはないね」と目尻を下げる。心持ちは常に笑顔。人を裏切らないが信条。
|
|
|
|
|
|
3月29日