神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

小田原そば商組合の組合長を務める 相澤 美知雄さん 市内本町在住 63歳

公開:2011年11月26日

  • X
  • LINE
  • hatena

温もり溢れる笑顔

 ○…60年ほどの伝統を持つ小田原そば商組合。「1年で一番美味しい時に新そばを食べてほしい」と、結成当初から続けてきた慰問活動の場は、福祉施設や少年院など幅広い。「大先輩が続けてきたもの。ずっと引き継いでいく使命がある」と話す口調に熱がこもる。

 ○…かつては30店舗が加盟していた組合も、後継者不足や不況の煽りを受け今では12店舗に減少してしまった。それだけにメンバーとの絆は深い。「みんな協力してくれる。勝手知ったる仲間だから」と長い付き合いに目を細めた。

 ○…生まれも育ちも小田原。子どもの頃は「映画少年だった」と表情をほころばせる。30年以上前、近所に住んでいた映画監督の内田吐夢氏と交流があった。「天ぷらそばが好きでね。フラッとうちに食べに来てた」。その縁で撮影所に見学に行き、俳優と顔を合わせる機会もあったのだとか。「仁侠映画や、『寅さん』も好き。高倉健と写真を撮ったことがある」と弾んだ声。「吉永小百合も撮影に来ていたけど、会いに行けなかった。大女優さんだから、恥ずかしくて」と照れながら手を振るしぐさは無邪気そのもの。穏やかな人柄が滲み出る。

 ○…開業53年を数える「手打ちそば処 田毎」の2代目店主。高校卒業後、機械打ちが主流だった当時に「手間ひまかけて美味しいものを」との想いから、手打ちの技術を学ぶため修行に出た。名古屋に住む「親方」の元でまずはうどんの作り方を学び、以来45年、ひたむきに店を守ってきた。現在は次男が後を継ぎ、共に店に出る。そばを打つ技術は持たなかったが、つゆにこだわり「田毎の味」を確立させた父の背中もまた大きかった。80歳を超えても現役で腕を振るい続ける姿に自らを重ね、「定年がないから、自分も動ける限りは続けたい」と表情を引き締めた。「できれば孫の顔を見ながら」と付け加える柔らかい笑顔にまた、心が温かくなった。
 

小田原・箱根・湯河原・真鶴版の人物風土記最新6

石黒 太郎さん

(株)籠淸の専務取締役として、本店再建100周年事業を担う

石黒 太郎さん

小田原市城山在住 51歳

4月20日

大曽根 一成さん

「2024 OUR KANAGAWA 展示商談会」の実行委員長を務める

大曽根 一成さん

小田原市曽我光海在住 44歳

4月13日

村場 十五(じゅうご)さん(本名:村場悦郎)

小田原俳句協会の会長に就任した

村場 十五(じゅうご)さん(本名:村場悦郎)

小田原市荻窪在住 77歳

4月6日

津田 かおりさん

箱根湯本の旅館で若女将を務めながらSDGsの啓発に励んでいる

津田 かおりさん

箱根町湯本在住 43歳

3月30日

乾 恒雄さん

県からSDGs表彰を受けた認定NPO法人小田原なぎさ会の理事長を務める

乾 恒雄さん

小田原市酒匂在住 70歳

3月23日

小澤 芳信さん

2023年度神奈川県レクリエーション協会の功労者表彰を受けた

小澤 芳信さん

小田原市栢山在住 91歳

3月16日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook