神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2019年10月3日 エリアトップへ

〈連載【3】〉ギャンブル依存症対策 「世界最高水準」を強調 IRと横浜

公開:2019年10月3日

  • X
  • LINE
  • hatena
市会でIR誘致の必要性を語る林市長(9月3日)
市会でIR誘致の必要性を語る林市長(9月3日)

 市が誘致を表明したカジノを含むIR(統合型リゾート)に対し、懸念されるのがギャンブル依存症者増と治安悪化だ。今回は依存症問題に対する市の考えを整理する。

入場回数 法で規制

 カジノによるギャンブル依存症者の増加は、IR誘致が議論され始めたころから常に懸念事項の筆頭に挙げられていた。

 その対策として、2018年7月に成立した「特定複合観光施設区域整備法(IR整備法)」では、日本人客のIRへの入場は週3回、月10回までに制限し、6千円の入場料を取ることが規定された。未成年、暴力団員の入場禁止などを含め、すでにカジノが行われているシンガポールなとど比較し、国は「世界最高水準の規制」と主張する。

 今年4月には「ギャンブル等依存症対策推進基本計画」が閣議決定され、多機関の連携や協力を進めることが確認された。また、IR参入を見込む事業者からは、入場時のマイナンバーカードや顔認証などによる管理、家族からの申請で利用が制限できるようにするなどの対策が示されている。

外国の事例示す

 市によると、依存症対策の先進例とするシンガポールはIR導入前から対策を進めてきた。24時間体制の電話やチャットによる相談窓口設置、中学生への予防教育などを行い、導入後に依存症者が大きく減ったという。 この主張に対しては、シンガポールは既存のギャンブルが日本に比べて少ないことや、テレビCMを禁止するなど、ギャンブルと市民の距離感が異なり、この種の取り組みが直ちに日本に当てはまらない、との指摘も一部市議などから出ている。

患者数把握せず

 市はIR整備法による規制に加え、依存症治療を行う人材を市大医学部で育成するなど、独自の対策を掲げる。市内でギャンブル依存症治療を受ける患者数について、9月11日の市会常任委員会で市は「把握していない」とした。9月20日に成立した補正予算には依存症の実態調査を中心に懸念事項対策として3千万円を充てた。その審議過程で、依存症対策を県と連携して進めることなどを求めた付帯意見が添えられた後に成立している。
 

青葉区版のコラム最新6

悠先生のちょっと気になる目のはなし

「花粉症?春先に目が痒くなる、対処法は?」 コラム【32】

悠先生のちょっと気になる目のはなし

3月14日

おばあちゃん先生の子育てコラム

おばあちゃん先生の子育てコラム

第42回「そうだったんだネ」と共感

2月29日

目のお悩みQ&A

コラム㊹専門医が分かりやすく解説

目のお悩みQ&A

『緑内障の気があると言われましたが、どういうことでしょうか?』

2月22日

教えて!職人さん

教えて!職人さん

vol.8 なぜ塗装業者選びに悩むの?

2月22日

実りに繋げる学校現場の実践

コラム「学校と社会をつなぎ直す」㉛

実りに繋げる学校現場の実践

桐蔭学園理事長 溝上慎一

2月22日

悠先生のちょっと気になる目のはなし

「白内障の手術を受けるタイミング」 コラム【31】

悠先生のちょっと気になる目のはなし

2月8日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • 悠先生のちょっと気になる目のはなし

    「花粉症?春先に目が痒くなる、対処法は?」 コラム【32】

    悠先生のちょっと気になる目のはなし

    3月14日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月14日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook