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カンガルーの会 「全妊婦にPCR検査を」 安心な出産求め 署名活動

社会

掲載号:2020年5月21日号

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同院で署名について聞く家族
同院で署名について聞く家族

 鴨志田町の助産院「バースあおば」を拠点に活動する「カンガルーの会」(高島恵子代表)が、症状の有無に関わらず希望する全ての妊婦と出産に立ち会うパートナーのPCR検査を公費で実施するよう国に求め、署名を集めている。活動は5月末をめどとしているが、多くの署名が集まり次第、安倍晋三内閣総理大臣宛てに提出する予定という。

 カンガルーの会は、妊娠・出産・育児のケアや子育てしやすい社会の実現を目指して同院を拠点に活動する、母親たちを中心とした市民団体。同会メンバーでもあるバースあおばの助産師らが、新型コロナウイルスの流行の最中にある妊婦らの現状を危惧し、妊婦やその家族の声を伝えようと署名活動を始めたという。

妊産婦の孤立、懸念

 「お母さんと赤ちゃん、二つの命を守りたい!」とのメッセージが添えられた署名活動。同会では「3密」を避けられない出産の現場で、母子や医療従事者が共に安心して出産に臨むためにはPCR検査が不可欠としている。一部の自治体では希望する妊婦がPCR検査を受けられるようになっているが、神奈川県では各医療機関での判断となり、全ての妊婦が検査を受けられる訳ではない。

 同院では現在、パートナーのみ立ち合い出産や面会を認めているものの、感染のリスクからこれらに制限をかけている病院も多い。さらにサポートが必要な産後も、感染の有無がはっきりしない状況の中で実家や行政の支援を得るのは難しくなっている上、母親学級や育児サークル等も多くが中止に。同院助産師の宮岸晴美さんも「外の人と関われず、産後うつが増えないか。母親が孤立しがちな状況が続いている」と懸念する。また、首都圏から地方などへ里帰り出産を希望しても帰省先の病院が受け入れないケース等もあるという。

 「PCR検査で陰性が分かれば、実家の家族などにも頼りやすくなる。署名をきっかけにどうしたら安全に産めるか、国に考えてもらうきっかけになれば」と宮岸さん。

 また同院によると仕事を休めない妊婦も多く、休めたとしても補償がないという声もあることから、署名では妊娠中の女性労働者の休業に対し、十分な所得補償も求めている。同院の柳沢初美代表は「どこで出産しようと、安心して産めることが大事。妊婦たちの声を代弁し届けたい」と話している。

 署名はゴールデンウイーク明けに開始し、5月18日時点で約400人が賛同。同会HP(【URL】https://kangaroo-since1990.jimdofree.com/)から署名することができる。
 

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