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子ども食堂 困っている人に弁当を 100食以上を無料で配布

コミュニティ社会

掲載号:2020年9月10日号

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ボランティアのスタッフが弁当を手渡した
ボランティアのスタッフが弁当を手渡した

 NPO法人アフリカヘリテイジコミティーは困っている人を助けたいと月2回、青葉台駅周辺で無料の弁当を配布している。代表でガーナ人のトニー・ジャスティスさんは「日本に来て困っていた時に手を差し伸べてくれた人への恩返し」と話し、「少しでも助けになれば嬉しい」と今後も続ける方針だ。

 トニーさんは30年前に来日し、多国籍料理店を経営。2015年にはアフリカ文化を日本に伝えることを目的に同法人を立ち上げ、イベントを開催しているほか、アフリカの子どもたちのために学校建設を目指して取り組んできた。そんな同法人が16年から実施しているのが、経営する店舗を開放し、「ノヴィーニェこども食堂&こども寺子屋」と題して、子どもに食事を無料で提供したり、英語のレッスンやアフリカの文化を学ぶ場だ。日本の子どもに孤食が多いことや、貧困などで食事を十分に摂れていない子どもがいることを知って始めた活動。トニーさんは何も分からなかった来日時に働かせてくれたり、困っていた時に手助けしてくれたことへの恩返しだと語る。

コロナで状況一変

 基本的に活動資金は店舗の売上などから捻出していたというが、新型コロナウイルスで店舗の経営環境は一変。経営する青葉台の店舗「ジェイズ」は閉店。店舗を利用した子ども食堂は実施できなくなったが、「みんなが困っている今だからこそ頑張らないと」と桜台商店会の事務所を借り、月2回、弁当の形にして無料配布を継続した。弁当は様々な国の家庭料理を取り入れたおかずとご飯で、対象は子どもだけに限らず、様々な事情で困っている大人にも分け隔てせず配ってきた。

 9月から配布場所を駅近くに変更。移転後初となる3日には多くの人が訪れ、105人分の弁当が配布された。弁当を受け取った区内在住の男性は「家族が多いので助かる」と話していた。

 店舗がなくなった今、トニーさんはキッチンカーを購入し、弁当ではなく温かな料理を提供できる体制にしたいと夢を語る。7月から8月にかけてクラウドファンディングで購入のための支援を募ったが、目標額には届かず、今後も支援を呼び掛けていくという。トニーさんは「密にならない形でみんなで集まれる場所を作りたい。事情があって来れない人がいてもこちらから行けたら」と思いを語る。また、来てくれている子どもたちに対しては「国際感覚を身に着け、困っている人を助けられるようになってほしい」とし、「社会が子どもたちを育てられるような仕組みを作っていきたい。これからもずっと活動を続けていく」と話している。

 次回の弁当配布は27日(日)午前11時45分から青葉台2の9の6青葉台Kハイム105で昼食の弁当を配布予定。同法人は活動を支援してくれるスポンサーも募集中だ。
 

「困っている人を助けたい」とトニーさん
「困っている人を助けたい」とトニーさん

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