青葉区 人物風土記
公開日:2026.06.18
10周年を迎えた「青葉のあゆみ 歴史の会」の代表に就任した 杉林 昇さん 藤が丘在住 75歳
発見と喜び、歩くたびに
○…青葉区周辺の歴史を学び、実際に探訪する団体「青葉のあゆみ 歴史の会」。今年で10周年の節目を迎え、代表のバトンを受け取った。「来年はあれしよう、これしようと考えているうちに、気づけば10年経っていました」と、これまでの歩みを朗らかに語る。過去探訪した区内の歴史スポットや建造物は45カ所。同じルートは二度と採用しないのが、同会の密かなこだわりだ。
○…石川県金沢市出身。小・中・高校時代は地元で過ごした。幼少期から大人しい性格で、人と話すのが得意ではなかったという。しかし、高校生の頃に「ちゃんと人前で喋れるようになりたい」と一念発起。早稲田大学へ進学すると名門弁論サークル「雄弁会」の門をたたいた。そこで培った“喋る力”を武器に、卒業後はNHKのアナウンサーの道へ。スポーツ実況を中心に活躍し、冬季五輪やツール・ド・フランスのナレーションなどを務めた。「92年のアルベールビル五輪、伊藤みどりさんのトリプルアクセルは今でも鮮明に覚えていますよ」と当時を懐かしむ。
○…75歳を迎え、仕事も一段落。20代で結婚した妻とは、横浜都筑太鼓や鼓粋のコンサートにそろって出かけるなど、今も変わらず仲睦まじい。2人の子どもは独立し、今年4月には待望の孫が誕生。「動画がたくさん送られてくるんですよ」と目尻を下げる。日課である毎朝の散歩も、元気の源だ。
○…新代表として、これからの活動で最も重視したいのは「初心者目線」。「慣れてくると、ガイド中の説明などがどうしても疎かになりがち。参加者全員が初めての気持ちで、心から楽しんでもらえるようにしたい」と意気込む。会の次の10年に向け、新たなルートを切り拓いていく。
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