緑区生涯学級「自然を楽しむ講座」の企画運営の代表を務める 丸山 三惠子さん 白山在住
自然の芸術を楽しむ
○…4月からの5回講座では新治市民の森の散策や地区センターでの地産野菜の料理などを組んだ。身近な里山に触れることで、緑区に新しく転居した人が区の魅力にふれたり、長く住んでいる人でも気づかないような小さな自然を再発見してくれたらと考えている。「自然を楽しむ人同士のコミュニティができることにも期待しています。春の講座の後に同じ場所を秋に見に行くだけでもたくさんの発見があるんです」
○…区内の自然に興味を持ったのは約7年前。ふとした機会に今回とよく似た講座に参加した際「目からウロコが落ちました」。働いている時は目的地まで最短距離でいくことだけを考えていたので見向きもしなかったが「小さな花をルーペで覗いてみるとまるで小さな芸術作品のようだった」と振り返る。その日から道に咲く小さな草花にも関心を持つようになり、厳しい環境の中でも中精一杯生きている姿に励まされるようになったという。
○…長野県の出身で、幼少期から自然に囲まれて育った。約30年前に転居してきた緑区には「故郷を思い出させるような緑の多さと温かさ」を感じた。県内で英語教師をしていたことが今の講座にも生きている。「どんな人にも得手不得手があるので、英語も自然も押し付けるのではなく、魅力を感じ取ってもらえるよう考えるのが楽しいんです」と目を細める。企画運営の代表になったのは4年前。「最初は私でいいのかと驚いたが、みんなに支えられてなんとかできてます」
○…現在青少年みどり遊楽舎や新治里山「わ」を広げる会などにも参加しており、今後は区内で自然に携わる様々な団体と手を取りあい、一人でも多くの区民に自然の魅力を伝えられたらと考えている。「区内には私も知らない自然の魅力がたくさんあるんです。取組を通してみんなで一緒に学んでいきたい」と春山の草花のような柔らかな笑顔をのぞかせた。
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