緑区 社会
公開日:2026.06.11
シリーズ【4】消防団活動に参加 地域の安全守る「担い手」に
神奈川県内に住む外国人数が4年連続で過去最多を更新し、初の30万人台となった。近年、「隣人」としての存在感を増す外国人県民とどう共生するか―。今回は、地域防災の要として安全を守る消防団に焦点をあて、外国籍団員(二重国籍の人などを除く)2人が所属する大和市消防団に取材を行った。
大和市消防団の第4分団で活躍しているネパール出身のケーシ スバスさん(28)は、2017年に来日。日本語学校で1年以上学び、大和市内にある柏木実業専門学校へ進学。簿記などの資格を取得した後、市外の会社で働いている。
アルバイト先での出会い
入団は21年。きっかけは当時、スバスさんがアルバイトをしていたコンビニエンスストアに、第4分団で分団長を務める(当時は副分団長)櫻井正紀さんが、客として訪れたことだった。
「外国籍市民が消防団に参加してくれたら、国籍の垣根を越えた信頼関係を築く力になる」と考えていた櫻井さんは、誠実な人柄のスバスさんを消防団に勧誘した。スバスさんは「ネパールに消防団という組織はなかったと思うけれど、信頼している櫻井さんの誘いだったので、すぐに入団を決めた」と振り返る。
「分団長は父親みたい」
消防団員として活動を始め、今年で5年目。日頃の訓練に加え、自治体の防災訓練などに参加している。今年4月には市の水防訓練として、土嚢の積み作業などを行った。「こうした訓練が地域の安全を守ることにつながると思うので、やりがいがある」とスバスさん。言語や文化の壁については「特に感じなかった」と笑顔を浮かべる。
スバスさんは「櫻井さんは面白くて何でも相談できる、父親みたいな存在。分団は家族のようなもの」と語る。櫻井分団長も「本当に真面目な好青年。母国を離れ、地域のために尽力してくれる姿勢には頭が下がる」と厚い信頼を寄せる。
国籍問わず
緑消防署消防団係によると、緑消防団の団員数は6月1日現在330人(定員370人)。うち、外国人団員はバングラデシュ出身が1人、中国出身が2人という。
同係の担当者は、外国人団員に期待することとして「災害発生時の多言語対応(避難時などでの通訳や生活支援)、外国人コミュニティとの信頼関係づくり、外国人向けの防災指導」などを挙げている。
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