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緑区 社会

公開日:2026.09.24

十日市場小学校 「絶滅種」なぜここに? 水面に浮かぶ「ガガブタ」

  • ガガブタを見つけたビオトープを案内する鳥居さん

    ガガブタを見つけたビオトープを案内する鳥居さん

  • 十日市場小学校に生息しているガガブタの花と葉と根(9月1日撮影)

    十日市場小学校に生息しているガガブタの花と葉と根(9月1日撮影)

 「うちの学校に絶滅種がいるかもしれません。『ガガブタ』という植物なのですが」。8月31日に十日市場小学校から連絡を受け、本紙記者は翌日、同校を訪れた。

 出迎えてくれたのは、情報提供者でもある教諭の鳥居健さん。今年度から同校に赴任し、普段は理科の授業を受け持つことが多いという。

 鳥居さんは8月21日、校内のビオトープに見慣れない白い花が咲いていることに気が付いた。植物図鑑やインターネットで調べるうちに、絶滅危惧種のガガブタを見つけたのではないかと、驚いたとともに期待を抱くようになったという。

 ガガブタは池や沼に生える多年生の水草。絶滅の危険度を客観的に評価した環境省のレッドリストでは「準絶滅危惧」として掲載されている。また、神奈川県のレッドデータブックによると西日本では生息が確認されているが、県内では「絶滅」したとされている。

 「スイレンかなと思っていたが、花が咲いて違うと分かった。午前中に咲いて、夕方になると花が溶けていく。別の植物ではないと思う」と確信を強める鳥居さん。

専門家の見解は

 後日、植物を専門とする神奈川県立生命の星・地球博物館の学芸員に見解を求めると「県内では自然に見つけることはできていない。いただいた情報からして、持ち込みである可能性が高い」とのこと。曰く、20年ほど前に学校の環境教育の一環でビオトープが流行ったとき、植物が生育している環境を手軽に作ることができるキットを使用するケースがあり、それが由来と考えられるという。「ただ、自然由来ではないからといって残念がることではない。ガガブタが生き残る環境を維持できているということ」と言い、また「自然に放さないことが大事。元々生息していた植物であっても慎重になる必要がある」と自然の生態系のバランスを崩さないための注意を付け加えた。

 専門家の見解を聞き、鳥居さんは「持ち込まれた可能性が高いことが分かった。ここは自然ではないが、県内で絶滅した植物が生息しているということ」と納得した様子で回答を受け止めていた。

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