大日本プロレスの看板レスラーの1人として活躍する 橋本 大地さん 川崎市在住 32歳
父の背を追い、我が道拓く
○…2団体を渡り歩き、大日本プロレスに入団したのは8年前。今では看板レスラーの1人としてリングに上がる。地方興行や商店街プロレスなど距離の近さで知られる大日本プロレス。「ファンとの交流を大切にしつつ、これからも盛り上げていけたら」と意気込む。
○…青葉区出身。父は「破壊王」の異名を持つ橋本真也さん。ただ「プロレスラーになりたいとは思っていなかった」と話す。転機は中学1年で訪れた父の死。脳裏に浮かんだのは「父のあとを継がなければ」という使命感だった。母の反対を押し切り、高校進学とともに入門。勉学と両立しながら練習生として心身を鍛える日々を過ごした。「先輩が付きっきりで指導してくれたけど1日が長く感じて大変だった」と振り返る。デビューは2011年3月6日。高校卒業の4日前だった。「張り詰めた空気に緊張した。初めてリングから見た景色は今でも忘れない」
○…デビューから13年。父と同じ環境に身を置き、改めて気付いたのはその偉大さ。「カリスマ性があったし、魅せ方も上手かった。一時代を築いた凄い人でした」。大日本プロレス唯一の2世レスラーとして父の背を追いつつ、「自分らしさも出していけたら」と先を見据える。得意技は父と同じく「DDT」だ。
○…危険と隣り合わせのプロレス。これまでに3度の骨折を経験。特に覚えているのは、天龍源一郎さんのパンチを顎に受けた衝撃。「大好きなシュウマイが食べられなくて、病院に行ったら折れてて」と笑う。昨春結婚。1歳3カ月になる息子がいる。「かわいくて仕方がない」と覗かせるのは父の顔。3世については「やりたいなら止めはしない。おすすめはしないけど」と苦笑した。
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