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公開日:2026.07.02

荏田南中PTA 商店街を「応援団」に 地域への相乗効果も期待

  • 応援カードを手に(左から)えだきん商店会・宮原会長、荏田南中PTA・中川会長、同・高橋比華莉副会長

    応援カードを手に(左から)えだきん商店会・宮原会長、荏田南中PTA・中川会長、同・高橋比華莉副会長

  • 「えだみんご」と「えだきんぎょ」が印刷された応援団カード

    「えだみんご」と「えだきんぎょ」が印刷された応援団カード

 「任意加入」でありながら、「強制参加」の色合いが強いPTA活動。役員の成り手不足や活動の負担感などから「解散」や「ボランティア制」に移行する学校も少なくない。荏田南中学校も昨年末、今年度からの休止、解散に向け一度は舵を切ったが、再考。地域、中でも商店会を「応援団」に巻き込み、再起を図っている。

休止⇨再起

 同校のPTAは昨年末、臨時総会を開き、役員の成り手不足などを理由に休止を決定。「応援団」と改称し、役職を廃止、事務局を設置し、すべてボランティア制にすることを決定した。「応援団」の事務局には12人が立候補。新年度に向け準備を進めていった。

 しかし、会計・監査や保護者の総意的な意見が届けにくくなる、学校との共催で開催していた「ふれあい祭」ができなくなるなどの問題が顕在化したことから再考。新年度に入ってから改めて臨時総会を開き、「応援団」の事務局として立候補したメンバーが役員となり、改めてPTAとして組織し直すことを決定した。

 新会長になった中川貴雄さんは「『PTAでないとできない』という活動は無いが、地域とのつながりをつくるには、PTAという組織の方がつながりやすいと思った」と再考の経緯を語った。

 新しいPTAはこれまでの「荏田南中学校PTA」を正式名称とし、改称した「応援団」をそのまま愛称として残した。

 PTAとして再スタートするにあたり、中川さんら役員は「地域ぐるみの子育て」をキーワードに、子どもたちの学校生活を『応援』するPTAを、地域の人たちに『応援』してもらおうと考えた。また中川さんは「PTAの会員である保護者が地域とつながるメリットを感じやすいように」と近隣のえだきん商店会の宮原勇貴会長に相談。出来上がったのが「応援団カード」だ。

教育ビジョン実践

 同商店会では加盟店から「応援団協力店舗」を募り、「応援団カード」を提示すると割引などのサービスが受けられるようにした。カードには同校のキャラクター「えだみんご」とえだきん商店会のキャラクター「えだきんぎょ」が印刷されている。

 カードは同校のPTA加入者全員に配布。さらに地域住民でも、希望者はPTAへの寄付として、1口1000円から「地域枠」でカードが取得でき、同校のPTA加入者同様に協力店舗のサービスを受けられる。商店会では顧客に入会を促すなどのPRも行っており、すでに80人ほどがカードを取得しているという。

 宮原さんは「これまでPTAとの連携はありそうでなかった。学校から近くても商店会を知らない人もいたので、地域活性化にもつながるのでは」と期待を寄せる。中川さんも「地域に住んでいる方と一人でも多く、『顔の見える関係』をつくることができれば、強い防犯につながる」と協力に感謝する。PTAと同商店会はイベントのコラボレーションも予定しており、10月24日(土)には「ふれあい祭」を商店会の催事とコラボレーションで開催することが決まっている。また同商店会との関係構築をきっかけに、「応援団」の輪が広がっており、同商店会以外の店舗も含め、協力店舗は20店舗近くまで増えているという。

 中川さんは「商店会とつながることで、子どもたちが社会とつながるきっかけをつくることができたと思う。これは横浜市教育委員会が『横浜教育ビジョン2030』で掲げる『自ら学び社会とつながりともに未来を創る人』という人づくりの目標に、図らずも合致したのでは」と喜んだ。

 なお同校PTAへの「応援」を希望する人や店舗はメール(edananchu.pta@gmail.com)で連絡を。

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