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公開日:2026.07.09

緑道を次世代も宝に 市民G、設計者招きシンポ

  • あいさつをする上野氏

    あいさつをする上野氏

  • グループディスカッションで緑道の魅力を語る参加者

    グループディスカッションで緑道の魅力を語る参加者

 都筑区の特徴である「緑道」の魅力について新住民や若い人たちに知ってもらおうと、緑道の魅力を守り、つなぐ活動を続ける『緑道は宝』が7月4日、緑道のデザインを手がけた上野泰氏を招き、シンポジウム「緑道を未来につなぐ」をボッシュホールリハーサル室で開催した。団体の共同代表の一人、江幡千代子さんは「緑道との関わりについて積極的な意見もあった。今後の新しい動きにつながるのでは」と期待を込めた。

 シンポジウムには約80人が参加。上野氏は、同会の緑道での活動を紹介する映像の上映後、基調講演を行った。

 上野氏は1965年に横浜市が打ち出した「六大事業構想」の一つである「港北ニュータウン建設」について、初期から携わり、「緑の自然環境を活かすまちづくり」を目指し、ランドスケープデザイナーとして大きな役割を果たした緑道の「生みの親」の一人。緑道は、歩車分離を実現し、区内にもともとあった谷戸の地形や水系、歴史的遺産、樹林などを線状につないだ全長15Kmにもわたる「グリーンマトリックス」で、都筑区の象徴として、誇る人も多い。

 講演で上野氏は、緑道を「まちの中にある『まちではないところ』=『すき間』」と定義。間質(マトリックス)で、まちの中にすき間をつくり、緑道でまちとまちをつなぐ仕組みを作り上げたと説明した。「すき間である緑道はまちにとって『不便』『不用』『無駄』に見えるが、そのすき間に生き物の生息する場所ができ、人と生き物、人と人などのであう場、できること、過ごせる時間が生まれる」と必要性を語った。

まちを支える

 基調講演の後には、上野氏が参加者からの質問に応える形でのトークセッションが行われた。

 緑道の未来についての問いに上野氏は「緑道が都市の『施設』として形成されるのはこれから。まずは一人でも多くの人が緑道に関心を持ち、言語化し、発信し、緩やかでいいので共有し、考える。人生と同じで、近道はない」と語った。

 休憩をはさみ、参加者同士でグループをつくり、自己紹介シートをもとに、緑道の好きなところや挑戦したいこと、そのために自身ができることなどをディスカッションした。ランニングが趣味という男性は「緑道は信号がなく、走り続けられるので、ランナーにとってありがたい」と語り、緑道の維持・保全の役にたてれば、との思いで公園愛護会に入会したと語った。都筑区出身で区内にキャンパスを構える東京都市大の環境学部に通う女性は、中川のクリーン作戦に参加するうちに緑道に興味を持ち、緑道の設計者である上野氏の話が聞ける貴重な機会があると知り参加した。「緑道を通して地域との交流ができるのが楽しい」と魅力を語った。

「この場こそ」

 シンポジウムの最後に上野氏は「今日のこの場こそ宝。話し合ったことを大切に、でも焦らずに。小さくても達成できる目標を積み重ねて」と呼び掛けた。江幡さんは「アンケート結果をもとに、次世代につなげたい」と意欲を語った。

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