3月21日付で瀬谷警察署の第40代署長に就任した 木暮 勝さん 瀬谷区二ツ橋町在勤 55歳
「当事者目線」で街を守る
○…葉山署副署長や科学捜査研究所長などを経て初の署長職。瀬谷区の治安維持という重責に、「やる気がみなぎります」と語気を強める。着任時、署員に呼びかけたのは「当事者目線」だ。「もし、相手が自分の家族や大切な人だったら何をしてもらいたいか」。多忙な日々の業務のなかでも、大切な人から相談を受けていると考え、一つ一つ丁寧に対応することが、満足いく結果につながると信じている。
○…「警察は近寄りがたい存在だった」という高校3年時に担任から、神奈川県警を勧められて現在の道へ。職務を重ねるなか、住民の安全のために活動し、感謝される仕事を天職と感じるようになった。これまでに、警察署の鑑識係や県警本部刑事部の機動鑑識係に配属されるなど、各階級で主に鑑識を担当。殺人や強盗など凶悪事件の現場では、被害者や遺族の無念を晴らすべく、指紋や足跡(そくせき)、DNAなど犯人を浮上させる証拠を丹念に追いかけた。「人の供述は変化するが、客観証拠は動かない」が信条。
○…瀬谷区は幼少期に阿久和地区に住んでいたこともあり、縁ぶかい街。趣味は30年ほど続けているという家庭菜園と、愛犬2匹との散歩。今は区内に単身赴任中のため、「しばらくは封印。愛犬は家に帰っても見向きもしなくなって」と困ったように笑う。
○…旧上瀬谷通信施設で開かれる「GREEN×EXPO 2027」の開幕まで2年を切った。エキスポ終了後は、テーマパークや大型公園の整備も計画されている。区の発展に期待する一方、「住民の生活を守ることが何より大事」とも。多くの人が集まれば、トラブルや事故が起こる可能性も必然と高まる。区が住みやすい街であり続けるよう、交通安全や治安維持に全力を尽くす。
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