地域の高齢者が集う「そよ風サロン」の代表 増田 江利子さん 阿久和南在住 70歳
「集い楽しむ場を」
○…阿久和南の中村自治会館で毎月第2火曜日に開かれている「そよ風サロン」。2008年の発足以来、70代以上の高齢者が集い、健康体操やボッチャなどのゲーム大会を阿久和地域ケアプラザなどと協力しながら実施している。企画や準備などを担う中心メンバー4人と共に、肩を並べながら取り組む。「参加者と一緒に楽しむことを忘れずに、集い楽しむ場づくりをお手伝いする気持ちでやっています」と朗らかに笑う。
○…自身にとって地域は「人と人とのつながり」だと言い、高齢者の一人暮らしが増えていることを懸念する。サロンを立ち上げて間もない頃、参加者からの「地域の仲間と歳を重ねることに不安がない」という一言が忘れられない。「この言葉がサロンを続けていく意味だと思った」。自身たちの活動が日々の暮らしの目的の一つになればと願う。
○…宮沢出身。原小、原中学校の卒業生。子ども時代は「大人しい性格」だったといいつつ、近隣の子どもたちを連れて絵を描きに出かけることもあったという。短大卒業後は幼稚園教諭として4年間勤務。36歳の時に近所の人に誘われて以来、30年間自治会活動に参加していた。「色んな人に出会い関わってきたから、あの時よりはちょっとだけ積極的になれたかな」。地域に育てられたと振り返る。
○…新型コロナウイルスによる外出自粛で人と人とのつながりが希薄化している昨今。緊急事態宣言中は休止していたが、ケアプラザとも感染症対策について協議を重ねながら昨年秋からサロンを再開した。「こんな時こそ、必要なものだと思うから。人と人とのつながりを絶やさぬよう、続けられるだけ続けていきます」--。つながる大切さを体現していく。
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