戻る

瀬谷区 文化

公開日:2022.02.03

稲葉さん(五貫目町)
亡き愛犬の記憶「忘れない」
出会いから別れ一冊に

  • 稲葉さんは鳥取県出身。2003年に都内から五貫目町に移り住んだ

    稲葉さんは鳥取県出身。2003年に都内から五貫目町に移り住んだ

  • アイコンタクトで意思疎通できたという華子

    アイコンタクトで意思疎通できたという華子

 五貫目町在住の稲葉公一(本名・皓一)さん(76歳)がこのほど、1997年から2013年まで共に過ごした愛犬・華子との思い出をつづった一冊「きっと忘れない 共に歩いた十六年の軌跡」(発行/(株)文芸社)を自費出版した。

「パートナー」

 「君は今、どこを旅しているのだろう」という一文で始まる同著。「意思疎通のできるパートナーだった」という華子に語りかけるような文体で、出会いから別れまでを全20章で回顧する。

 前半は満2カ月の乳離れしたばかりの状態で家に迎えたことや、お気に入りだったという中国地方や五木の子守唄、都内に暮らしていた時に散歩していた公園、区内に移り住んでからの暮らしぶりなどを情景が浮かぶように描写。後半では、尻尾を下げてトボトボ歩く後ろ姿に老いと不安を感じた瞬間や、大手術からの闘病生活と回復、そして最期の別れまでをまとめた。

妻との約束果たす

 作品を書き始めたのは華子が亡くなった2年後の15年。題名の通り、その存在を忘れないように書き記し、鎮魂になればという想いからだった。しかし、2年ほど執筆を続け、手術や闘病に触れる段階で筆が止まる。「未だに生々しい記憶」と書き進めることが出来なくなった。

 再開は21年1月。きっかけは19年に妻が急逝し、翌年に母が亡くなったことだった。生前の妻は作品について「よく書けているからぜひ完成させて欲しい」と口にしており、その約束を果たすために奮起。また、自分の理解者を相次いで亡くした経験から、改めて「変わらない日々の大切さ」を伝えたいと思い至ったという。

 完成した書籍について稲葉さんは「今日と同じ平穏な1日が明日もやってくるとは限らない。(本を読んで)日常を大切にしたり、自分を支えてくれる存在のありがたさを感じてもらえれば」と期待する。

 同著は四六判で、212頁。税込1430円。インターネットサイト「アマゾン」や「楽天ブックス」などで販売。

瀬谷区 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

瀬谷区 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

瀬谷区 ローカルニュースの新着記事

瀬谷区 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS