大道小学校の2階の「大道ふれあいむかし資料館」が10月4日、リニューアルオープンした。これは同校の中に大道の昔の風景をつくるため地域住民で組織された「ふるさと大道村」のプロジェクトのひとつ。
同館には、江戸時代から昭和までに実際に使われてきた農業や漁業に関する機械や、みそやしょうゆ、塩づくりに使う道具などが展示されている。
これらはすべて大道を中心とした住民からの提供品。海が近く、田や畑など自然にも恵まれた大道地域の昔の生活をうかがい知ることができる。特に塩釜は、市内でここでしか見られない貴重な資料だという。
展示品のほとんどは、実際に触って動かすことが可能。「子どもたちや来館者が触るたび、展示物は劣化していくと思う。しかし手に取って実際に体験するほうが大事だと考えています」と若色昌孝副校長は話す。すでに同校では展示品を利用した授業が行われている。
創立50周年を記念して設立した同館は、20年をかけて徐々に資料を増やしてきたが、未整理のまま保管されていた。そこで「ふるさと大道村」、市歴史博物館、同校の教員、児童が協力し、昨年夏から改装の準備を行ってきた。さらに周辺住民からは10月5日現在、合計91万円にのぼる募金も。「地域の多くの人に感謝したい」とふるさと大道村の相川澄夫会長は話す。
小学校内に資料館が設置されている例は市内に60校程度あるが、そのほとんどに管理する人がおらず未整理だという。市歴史博物館は、地域の人と協力して資料館をリニューアルした同校を「モデル校」とし、他校にも応用していきたい考えだ。
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