金沢区寺前に1月下旬、新たな子ども食堂が誕生する。YouTubeチャンネル「デンジャラス赤鬼」を運営するユーチューバー4人が、クラウドファンディング(CF)で集めた資金をもとに開設。食事の提供を中心に、子どもたちが将来も笑顔でいられるような支援を展開していく。
デンジャラス赤鬼は、なきまさん(舟瀬渚さん・23)、こーたんさん(畑山康洋さん・24)、パッペー君さん、イサオさんの4人が運営する。2020年3月から生活困窮者や路上生活者へ食事の提供を始め、その様子などの動画を配信。チャンネル登録者は、昨年12月21日時点で21万9千人に上り、動画の広告収入をもとに支援活動を続けている。
アメリカの高校生がホームレスにハンバーガーを配る動画を見て、支援活動を始めたなきまさん。「自分より若い子がそんなことをしていてかっこよかった。最初は不審に思われたけど、やってみると感謝の声も多い」
きっかけは路上生活者支援
子ども食堂へ意識が向いたのも、路上生活者支援から。路上生活者に手作りの料理を配る中で、「路上生活者の多くは高齢者。若い世代や子どもたちにも何か支援をしたいと思った」。今取り組む「食」を通した支援で子どもたちにできることを考えた時に、子ども食堂を作る考えに至った。
「子どもの頃の環境が将来にも影響すると思う。今困っている子どもたちを助けるのはもちろん、多くの子どもたちに10年先も笑顔でいてほしい」となきまさん。開設にあたってCFで資金を募り、620万円以上が集まった。開設場所は4人の活動拠点があることから金沢区に。現在の国道16号線から君ヶ崎交差点を旧道へ入った所に店舗を構え、オープン後は他の支援活動の拠点にしていくという。
当面はテイクアウトで
オープン日は1月26日で、それ以降は毎週水曜日に営業予定。当面の間はテイクアウト形式で、中学生以下は無料、高校生は300円で食事を提供する。「ユーチューバーということやチャンネル名もあって、地域の方々には怪しく思われているかも」となきまさん。それでもこーたんさんは「活動を支援してくれた多くの人がオープンしてよかったと思える場所にして、一番有名な子ども食堂にしたい」。区内にある他の子ども食堂との連携も模索し、支援の輪を広げていく。
■金沢区寺前1の5の27、YouTubeチャンネル(【URL】https://www.youtube.com/channel/UCBwZDLH0cRQ2Pi2ZYEY6agg)
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