神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2015年9月3日 エリアトップへ

8月に原三溪を描いた小説『横濱王』を上梓した 永井 紗耶子さん 市内在住

公開:2015年9月3日

  • LINE
  • hatena

三溪の魅力、小説に

 ○…日本を代表する庭園「三溪園」の生みの親で”生糸王”と呼ばれた実業家の原三溪。長けたのは経営手腕だけでなく、茶や日本画、漢詩など文化芸術への造詣も人一倍だった。「いったい何者だろう」。探究心を刺激されるこの大物に、小説というかたちで光をあてた。

 〇…資料集めから取材、執筆まで約2年の歳月をかけた。物語では、青年実業家が三溪から出資を得ようと画策するも、次第に三溪の人間としての大きさに魅かれていく。「関東大震災では私財をなげうって被災者を救済するなど、この人こそ『無私の人』だ」と話しに熱が入る。「立派な人だということは誰もが知っているけれど、その実、ちゃんと知らない。この小説が横浜の偉人、三溪を知るきっかけになれば」と期待する。

 〇…生まれも育ちも横浜。慶應義塾大学文学部を卒業後、新聞社の記者を経てフリーランスのライターに。ビジネス雑誌などで記事を書いてきた。「年間100人くらいの社長さんを取材しました。人生哲学を持った人、お金のことだけを考えている人、色々でしたね」と振り返る。2008年のリーマンショック以降、「時間に余裕ができたので、せっかくだから」と好きな時代小説に挑戦。10年には江戸吉原を舞台にした『恋の手本となりにけり』で小学館文庫小説賞を受賞し刊行デビュー。以後も時代ものを中心に手がけている。

 〇…「元町のチャーミングセールは必ず行きます。ガイドブックがつくれるくらい横浜好き」とはにかむ。真っ白な大型犬、グレートピレニーズの「ルーファス」との散歩が日課。横浜美術協会主催の「ハマ展」に応募するなど日本画は趣味の一つだ。今、関心を持っているのは「開港間もないころ」と次作にも思いをめぐらす。今回上梓した『横濱王』、「震災復興後の華やかな国際都市、横浜が舞台。横浜をもっと好きになれると思います」と、自作の紹介に顔を赤らめた。
 

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

中区・西区・南区版の人物風土記最新6

辰己 雅章さん

4月30日から桜木町で生徒作品展「港横濱・辰己組きり絵展」を開くきり絵作家

辰己 雅章さん

南区蒔田町在勤 74歳

4月25日

古賀 敬之さん

修復を終え4月から再開した横浜市開港記念会館の館長に就任した

古賀 敬之さん

中区在勤 65歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

奈良 安剛さん

関東学院大学サッカー部の監督を務める

奈良 安剛さん

鎌倉市在住 41歳

4月4日

立川 うぃんさん(本名:久保 尚太)

関内ホールで行われる寄席に出演する落語家

立川 うぃんさん(本名:久保 尚太)

横浜市出身 36歳

3月28日

三善 幸夫さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第一次派遣で大隊長を務めた

三善 幸夫さん

横浜市内在住 60歳

3月21日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区・南区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月1日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook