神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

市内産ブドウで醸造 「横浜ワイン」が誕生 希少な有機栽培にこだわり

社会

公開:2025年1月1日

  • X
  • LINE
  • hatena
「carnival(カーニバル)」と名付けた横浜ワインを手に町田さん
「carnival(カーニバル)」と名付けた横浜ワインを手に町田さん

 中区の横濱ワイナリー(株)が自社農園でブドウの有機栽培を始めてから4年。初の市内産・醸造となる「横浜ワイン」がついに誕生した。400本限定で、1月1日から一般販売が始まった。

 同ワイナリーでは、2020年から旭区の自社農園で、ブドウ栽培を開始。「市民参加型の農園にしたい」とオーナー制度を導入し、希望したオーナーたちはボランティアで栽培作業も担ってきた。地球環境に配慮した無農薬栽培にこだわり、今回のワインは有機JAS認証を取得した。ワイン用ブドウの有機栽培は手間がかかると敬遠され、非常に珍しい。県内では初めての試みだ。

 農園ではシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・グリージョの3品種の苗木を400本育てている。毎年完成が待ち望まれていたが、ワインを醸造するほどの実はつかなかった。しかし、苗植え付けから苦節4年。昨年9月に初めて約300kgのブドウを収穫できた。

 横浜産のブドウを使い、横浜で醸造したワインのみ「横浜ワイン」を名乗れるという。今回は品種ごとに醸造するだけの収穫量には至らなかったため3品種を混醸し、微発泡のロゼに仕上げた。同ワイナリー代表の町田佳子さん(60)は、環境保護活動家から醸造家へと転身した経緯があり「横浜で有機栽培でワイン用ブドウが育つことが証明できたことはとても嬉しい」と語る。

 一方、ワインとしては「未成熟の香味で、納得いくレベルには程遠い」。台風の影響を懸念して収穫時期を早めたため糖度が足りず、アルコール度数は7%とワインとしては低い。町田さんは「まずは育ったブドウでスタートのワインをと思い、リリースした。この味を記憶に留めて頂き、数年後に『最初のワインはあんなだったね』と皆様と語り合える日を楽しみにしながら、美味しいワインづくりを目指したい」と語った。

 横浜ワインは、500ミリリットルで3千円。同サイト(https://yokohamawinery.com/)で販売。

中区・西区・南区版のトップニュース最新6

旧一等馬見所を認定

市歴史的建造物

旧一等馬見所を認定

保存活用に向け、耐震化へ

2月6日

防災、子育て支援に重点

横浜市予算案

防災、子育て支援に重点

2年連続プラス編成

2月6日

商店街大賞で優秀賞

伊勢佐木町7丁目商栄会

商店街大賞で優秀賞

地域密着の取組が評価

1月30日

初の甲子園出場へ

横浜清陵野球部

初の甲子園出場へ

神奈川初の21世紀枠で

1月30日

地域交通拡充へ積極支援

横浜市

地域交通拡充へ積極支援

導入検討期間の短縮図る

1月23日

初の運用訓練

横浜市臨時災害放送局

初の運用訓練

マリンFMと連携

1月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 2月6日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 11月28日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区・南区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年2月8日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook