客船ターミナル、ホテル、商業エリアが一体となった日本初の停船塲としてオープンした中区の「新港ふ頭客船ターミナル」に、新たな水上交通の拠点となる「新港ふ頭さん橋」が9月11日に完成した。今後は観光船が不定期で発着する。
同日行われた式典には、神奈川県内の商業施設「モアーズ」を運営する株式会社横浜岡田屋の岡田伸浩社長、市港湾局の中野裕也局長ら関係者が参加。ポートサービス=中区=の「シーバスゼロ」と、ケーエムシーコーポレーション=西区=が運航し、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルの専用クルーズ船「ル・グラン・ブルー」が同時停泊し、桟橋の完成を祝った。
加工して再利用
桟橋は鶴見区の大黒ふ頭にあった老朽化したものを加工して再利用。横浜赤レンガ倉庫側の岸壁に設置され、長さは18m、幅3・5m。小型船から中型船が停泊する。横浜港の回遊性向上による誘客強化でまちににぎわいをもたらそうと、岡田社長が市に設立を提案。4月から工事を始め、9月に竣工した。
にぎわいを創出
新港地区は都市部のさらなる発展を目指して開発が進められている横浜みなとみらい21エリアに含まれる。8月28日には、新港ふ頭客船ターミナル内にある商業施設、横浜ハンマーヘッドの隣接地にパーク(公園)とデッキが完成。客船寄港時の歓送演奏のほか、多目的なイベント広場として使用される予定で、街並みは変化する。
中野局長は「桟橋が横浜の観光業を盛り上げる新たな窓口になれば」と期待を込める。岡田社長は「新しい海の駅がまちのシンボルとして皆さんに親しまれ、横浜ににぎわいを創出できれば」と話している。
市は現時点では、新港ふ頭桟橋を不定期で開放する意向だが、将来的には定期船の発着地を目指している。
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