横浜市青葉区出身のPORINさんら男女ツインボーカルの3人グループ「Awesome City Club(オーサムシティクラブ)」が注目を集めている。楽曲「勿忘(わすれな)」が菅田将暉さんと有村架純さんの主演映画「花束みたいな恋をした」のインスパイアソングに使われ、注目度が上昇。映画にも出演するPORINさんに話を聞いた。
映画を通して楽曲が注目されたことに関し、「映画にあるような儚くて美しい男女のピュアな恋愛をこの曲に込めた。映画を見終わった後にあふれ出てくる感情を代弁してあげられたら」という。
青葉区で生まれ育ち、市ヶ尾小学校への通学路にある公園が遊び場だった。物心がつく前からピアノを習い、音楽は常に身近な存在だったという。中学受験を機にピアノから離れ、陸上部に入部するが、音楽好きは変わらず、部の仲間とバンドを結成した。初のステージで「みんな嬉しそうに聴いてくれたのが気持ちよくて」。音楽をやっていくと心に決めた。
大学生になり、川崎市高津区の溝の口駅前での弾き語りやライブハウスで歌うなど、経験を積む。「就職はしない」と決心し、卒業後に始めたスタジオのアルバイトが縁でグループに加入。翌年メジャーデビューを果たすなど順風満帆に見えるが、「経験値が足らず、ライブでも思うように歌えなくて失敗の連続で」という。挫折を感じていた日々もライブと自問自答を重ね、手応えをつかんでいった。
自身のファッションブランドを持ち、時間があれば1日中服のことを考えているという。高校3年間に青葉区・江田駅近くのサイゼリアで働いた経験を活かし、映画ではウエイトレス役で演技にも初挑戦。メディアでの露出も増え、地元の友達から「もう雲の上の存在だね」と連絡があったが、そんなことないとはにかむ。
大切にしている言葉は「柳に雪折れなし」。30代となり、自分らしく、柳のようにしなやかに。「同世代の背中を押せるように」と、まっすぐ前を見つめる。
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